【銀魂】女隊士と愉快な仲間達５９

２７８６話 ページ33

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「取り敢えず話を聞くだけ聞いてください」

近藤「･･･聞くだけだよ？」

「まず、橋に誘います」

近藤「･･･」

「落とします、以上」

近藤「絶対無理だと思う」



簡単な作戦ではあるが、不意を付く事が出来れば成功する確率は高い。無謀過ぎるように見えて、案外余裕でいけるかも知れない。

川に落とされ水浸しになった土方さんや沖田は、きっとカンカンに怒っている筈だ。だから、そこに畳み掛けるように近藤さんに怒ってもらう。



近藤「待って、怒るって･･･何に？」

「それは任せます」

近藤「えぇ！？」

「期待してますからね」

近藤「完璧な丸投げ･･･」



こんな近藤さんが乗り気になる方法は一つ。
文春砲ならぬ、妙ちゃん砲。百発百中で威力が半端ではない、という素晴らしい武器である。
「そう言えば妙ちゃんが･･･あ、これ言わない約束だった」と興味を引くような言葉を呟くと、望み通りキラキラとした視線が向けられた。



近藤「お妙さんが何！？」

「いや･･･言っちゃダメって言われてるんで」

近藤「えー何それ！何系？何系の話？」

「･･････えっと･･･いやぁ、やっぱりちょっと！」

近藤「何それ何それ！教えてよAちゃん！！」

「わかりました･････････いやいやでもなぁやっぱり！！」

近藤「教えてよー！！好きなタイプとかそういう感じの！？」

「･･･ここだけの、話にしてくれます？」

近藤「勿論！！」



想像以上の手応えで、密かに口角を上げた。



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