223話 ↑ ページ32
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土方「で、何があったか説明しろ」
「高杉に・・・会いまして・・・」
土方「高杉!?」
私は高杉との出来事を洗いざらい全て話すと、土方さんに怒られる!と、目を瞑る。
無反応のまま運転をし続ける土方さんに、助手席からチラリと片目を開け見てみると何かを考えている様子だった。
「あの・・・怒ってないんですか」
土方「何にだ?」
「えっ、その・・・高杉逃がした事に・・・」
土方「怒ってねェよ」
意外にも土方さんは怒っていないらしい。
「本当に!!?」と期待に満ちた目で土方さんに言えば、「ああ。」と無愛想に答えた。
怒られる覚悟をしていた私からしてみれば、凄く安心した。怖いもん、土方さんに怒られるの。
土方「それに・・・」
「それに?」
土方「怪我が無くてよかった」
「・・・・・・土方さぁぁん!」
土方さんの優しさに涙を流しながら腕に抱きついてやると、「バカ運転の邪魔だ!」と離される。
「惚れますよ全く〜!見直しました!カッコイイっす土方さん!」とすっかりご機嫌になった私は土方さんを褒めまくる。
「いやぁこんなにいい上司だったとは。」
土方「それ何気に失礼だから」
「ちょっと見る目かわりましたよ。やっぱイケメンですよ」
土方「あ、でも」
信号が赤になり、止まったと同時に土方さんはこちらを向く。
「なんですか?」と笑って言えば「始末書は書いてもらうからな。逃がしたんだから。いつもの3倍」と1番怖い笑顔で言った。
「前言撤回!全然いい上司じゃない!鬼畜!鬼畜上司だぁ!」
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堕天使(プロフ) - ルナさん» ありがとうございます!更新頑張ります!! (2016年3月6日 14時) (レス) id: 2508faeddd (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 全て読ませていただきました。とても面白いです!続きが待ち遠しいです。更新頑張ってください! (2016年3月6日 13時) (レス) id: e809dd5f49 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - ゆずさん» 嬉しいです!更新頑張ります! (2016年3月5日 18時) (レス) id: 2508faeddd (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 一気に読ませて頂きました。この作品とても好きです。ハマります(笑)読みやすいです。更新頑張って下さい! (2016年3月5日 18時) (レス) id: 4f2cc3a92c (このIDを非表示/違反報告)
RIYU(プロフ) - 堕天使さん» ほんとにそうですね(笑)頑張って下さい! (2016年2月5日 21時) (レス) id: 86117377cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:堕天使 | 作成日時:2016年2月3日 18時