2209話 ページ32
.
土方「三分以内に総悟と見回りに行け。じゃなきゃゲームを全て売ってその金でマヨネーズを買う」
「今すぐ行きます!!」
土方さんの目は本気と書いてマジだったので、慌てて上着を着る。沖田はきっと開き直って部屋でゴロゴロしている筈だ。
その読みは大当たり。アイマスクを外して「急ぐぞ沖田!!マヨネーズになる!」と襟を掴んで引き摺った。
沖田「・・・・・・マヨネーズになる?」
「うん!ゲームが!!」
沖田「ゲームがマヨネーズになる?」
寝起きのコイツには理解出来ないらしいがそんなことはどうでも良い。ストップウォッチを持って屯所前に立っていた土方さんに「行ってきます!」と手を振れば「気をつけろよ」という言葉が返ってきたので、恐らく三分以内だったと思われる。
漸く意識がハッキリしてきた沖田は上着を羽織って欠伸をしていた。
沖田「で、そのマヨネーズのゲームとかいうクソゲーがどうしたんでィ」
「違う、マヨネーズがゲームになるんだって。・・・あれ、違ったかな」
沖田「あ、ゲームにマヨネーズをかけるんでしたっけ?」
「うん、それじゃないことは確か」
頑固汚れのようにこべりついて頭から離れないマヨネーズに悩まされながら、事件が起きていないか確認をしていると、泣き喚く女の子が歩いてきた。
「どうした、ガキ」と近寄る沖田に顔を上げると「お母さんとね、はぐれちゃったの」と悲しそうな顔している女の子だったが「探してやっから泣くな」と言われ笑顔が戻る。
「よし、私も手伝うよ。名前教えてくれるかな?」
「・・・・・・お兄ちゃんと探すもん」
「・・・」
沖田「名前は?」
「りこだよ!」
沖田「りこですって」
「ふぅんそうかいそうかい。頑張ってね沖田、私帰るから」
沖田「ガキより面倒臭ェですよ、Aさん」
.
208人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
堕天使(プロフ) - 鴉魔無さん» うわぁありがとうございます……そう言っていただけると本当にやる気が出ます!私も梨汁がブシャーと溢れそうだったので飲み干しました。頑張ります!!! (2017年8月1日 18時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
鴉魔無(プロフ) - シリアスな場面読んで感動で目からネギ汁が大量に出てきました。更新頑張ってください! (2017年8月1日 15時) (レス) id: 34819cddd4 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - タピオカ野郎さん» かっこつけすぎて寒いかなぁとか思ってたのでそう言ってもらえて嬉しいです安心しました笑 ありがとうございます!!頑張ります!! (2017年6月14日 19時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 伶花さん» 本当ですか!?ありがとうございます!頑張ります……!!! (2017年6月14日 19時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - *カルマ*さん» ありがとうございます!子供の名前をりこに決めた時、絶対設定している名前とかぶる人いるだろうなぁと思ってました笑 すみません笑 頑張ります!!! (2017年6月14日 19時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:堕天使 | 作成日時:2017年5月26日 18時