1227話 ページ33
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「・・・・・・・・・お、沖田」
沖田「へい」
「私、」
人を斬るのが怖い、そう言おうとしたのだが、口を開くことは出来なかった。
「い、いや、何でもないよ。ごめん」と部屋を出ようとすると寝ていた沖田が身体を起こし、私の手を握る。
「どうした?」
沖田「それァこっちの台詞でィ。どうしたんでさァ、ンな暗ェ顔して」
「してないよ、馬鹿じゃないの」
沖田「今にも泣きそうですぜ。馬鹿なのはアンタでしょ」
沖田には何もかもお見通しだったようで、じっと目を見つめられて反応に困る。明らかにわかりやすく黙ってしまったので「何を言おうとしてたんで?」と聞かれてしまい、私は俯いた。
「わっ、」
握っていた手を引き、自分の方へ私を引き寄せる。そしてギュッと背後から抱きしめる形になってしまって、より一層戸惑いが増した。
沖田「これなら、顔見ないで話せんだろ」
「・・・・・・うん、」
私を気遣ってくれたらしい沖田は、いつもとは考えられない程に優しい声だ。その声は私を落ち着かせていき、そして。
ゆっくりと、口を開かせていった。
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堕天使(プロフ) - 総悟さーてぃーんさん» 良かったです(笑) (2016年12月23日 17時) (レス) id: 2508faeddd (このIDを非表示/違反報告)
総悟さーてぃーん - 総悟に抱きしめられて、きゅんってした………。 (2016年12月23日 17時) (レス) id: 18c20afe58 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 総悟13さん» 自分でもびっくりしてるよ(笑) (2016年11月23日 22時) (レス) id: 2508faeddd (このIDを非表示/違反報告)
総悟13(プロフ) - え、早い...(笑) (2016年11月23日 21時) (レス) id: 3ea384c674 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 祢琥さん» ありがとうございます(笑)時間に追われて急いで書いた薄っぺらいギャグなので、そう言っていただけて嬉しいです、ホッとしました(笑)更新頑張ります! (2016年11月23日 19時) (レス) id: 2508faeddd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:堕天使 | 作成日時:2016年11月19日 16時