【銀魂】貴方を想わせてください【お祝い短編集】

（４） ページ37

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天津飯坂道まじしんどい
A草
天津飯平手……平手ェ……
A小坂……





スマホは『2018年7月13日』を示していた。
ツイッターでは平成最後の十三日の金曜日だと騒がれたりしている今日、いつも通り学校から帰宅し、部活も遊びの予定も何も無い暇人として生きていた。


会話の相手は、ネットで知り合った友人だ。
傍から見れば中身の無い、草ばかり生やしているそのトーク画面を見て、少し笑う。適当に通話をかけたり、適当にスタンプを送ったり、適当にボイスメッセージを送ったりすれば『好き』『かわいい』のような返答が来て、それに再び草を生やす毎日。

知り合ってからまだ一年にも満たない筈なのに、好きなものの傾向が似ていたりして、気兼ねなく話が出来るこの仲には、割と満足感を得ている。





天津飯ひざ
天津飯きいて
Aん?
天津飯今日、ばちぼこ変な夢みた
A草
天津飯ひざとお見合いする夢だった
A草しか生えねえ





別に詳しく聞こうとは思わなかったのだけれど、何せ暇を持て余していた為に『結果は？』なんて全く興味のない質問を投げかけてみれば『なんか前世がどうとか言ってて』と打ち掛けの文章を送信された。

きっと彼女にとってかなり大きな、早く伝えたい出来事だったのだろう。誤字ポイントが付きそうな勢いで、ポンポンと文字が追加される。





A結果は?
天津飯なんか前世がどうとか言ってて
天津飯坂田と土方もいた
Aうん
天津飯結果はわかんない
Aなにそれ笑
天津飯終わり方が狂気的だった
A草
天津飯笑うよね
A笑う





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