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むかーしむかしの五月中旬、日本には神が誕生していた。
人々から、牛タンとずんだ餅だけを食べて生きているという謎の偏見を持たれる場所で、何事もなく平穏な日々を送るためだけにその地に舞い降りたのだ。
ただし、その子本人ですら、自分が神である事実には気付かないまま、十数年という長い年月を生きてきた、とある日。事件は紛れもなく現場で起きた。
「この子は、ひざの神なのです」
銀髪の男はそう言って、一軒家を訪問した。
兄でさえ怯え、母の背中に隠れてしまう程の不気味さを纏った紅い眼は、神と呼ばれた女の子を捉えて離さない。
「二万年に一度、この日本には色々な神が生まれ落ちます。そして、人間を支えるのです」
「な、何を仰っているのかさっぱり……うちの子は、神なんかじゃなく、普通の……」
「神は、自分が神だと知らずに生まれます。無論、周りの人間にも知らされず、です」
「だ、だからって突然そんなことを言われましても……」
二万年に一度、誕生するという神。
銀髪の男が持ってきた謎の手書きパンフレットには、歴代の神がどのような神なのかや、今現在何をして人々を救っているかなどが事細かに描かれていた。ただし、補足として付いている絵は理解不能である。
全国ネットが全国ネットじゃないと人生の中で割と早めに気付いてしまう場所に生まれたイカの神、やたら筋肉を自慢したがるパーカーの神、人々に癒しをもたらす小坂の神、初体験がまだだと言うのを有り得ないという神。
全てが聞き慣れない神だった。
「神は、十七歳になるまでは神だと知らず知らされずの状態で人生を歩んでいただき、十七歳の誕生日を迎えたその次の日からは、現世と天国を行き来する生活を送って頂くことになっております」
「……全く以て理解出来ないのですが」
「そして、異国の神と、結婚して頂きます」
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なゆなゆ(プロフ) - リクエストです。もうすぐ誕生日なので辰馬で作って欲しいです! (2018年7月27日 12時) (レス) id: 299a5e5ef0 (このIDを非表示/違反報告)
おと(プロフ) - 堕天使さん» 草。 (2018年7月14日 9時) (レス) id: 6e4da90966 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - おとさん» 泣いた (2018年7月14日 7時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - シャープ♯さん» いえいえこちらこそリクエストありがとうございました!またいつでもお待ちしているので、気軽にどうぞ!!そして、お誕生日おめでとうございます(いつか知らない)幸せな毎日を遅れることを祈っております! (2018年7月14日 7時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
おと(プロフ) - 堕天使さん» そしてすき。大好き。愛してる。 (2018年7月13日 20時) (レス) id: 6e4da90966 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:堕天使 | 作成日時:2018年6月20日 16時