検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:27,127 hit

7.スク水 ページ7

.
☆ 土方side ☆



早々に戻ってきた山崎は、レジ袋を玉宮に渡す。
「ありがとう」と普通に礼を言った事に若干驚いていれば「望んではないけど」という余計な一言が追加された。

中に入ってた服はスクール水着と黒い筆文字で書いた『変態』という言葉が真ん中にプリントされている白いTシャツ。近場で適当に手に入れた代物だろうが、何故水着。



「自分の趣味を押し付けんのは良くねェと思うぞ」

「そんなんじゃないです!!だって男が女物の下着買ってたら店員に変な目で見られるでしょ!?」

「だからって何でスクール水着!?そっちのが絶対ェ変な目で見られんだろ!!」



そんな言い合いをしている俺達が、狭くて暗い取調室から出るのを待たずして恥ずかしげもなく着替え始めるので、足を早めてバタンと閉める。

捜索願や、変人ぶりを全て含めて、謎ばかりだ。



「どんな教育受けたんだ、アイツ」

「さあ・・・少し洗ってみましょうか」

「あァ、頼む」



「危ねェ薬とかやってたら困るしな」と付け足せば、軽く頭を下げて去って行った。暫く待っていると玉宮が「富田!!着替えたわよ!!」と叫ぶ。富田って誰だ。

仕方なく入ると、スク水の上にTシャツのみを着用したらしい玉宮のドヤ顔が目に入る。腕を組んで両足を大きく広げて「今すぐこの部屋から出しなさい!富田!」と言うので「土方だ」と返しておく。



「私をこんな所に連れた侵略軍である君の事は、全て船長に報告させてもらったわ」

「へえ」

「君の命はあと僅か七年で終わりを告げるわ。ざまあみろってんだ馬鹿野郎」

「脅しにしては寿命長ェな」

「七年なんてすぐよ。今のうちに死ぬまでにやりたい事百個とか考えて全部制覇しときなさい」

「七年あったら割と埋まるぞ」



言われる通りに取調室から出して屯所の外へ。
このまま逃がすのも何となく気が引けるが、取り敢えず「もうバスタオル一枚で街彷徨くとかすんなよ」と忠告しておいた。

本音を言えば一生巡り会いたくない、関わりたくない人間のうちの一人だ。余計な事をしてくれなければ良いのだが。




「富田こそ褌だけで江戸の街を徘徊するのはやめておきなさいよ」

「一回もしたことねェわ」

「私には見えるのよ。煙草の火が褌に落ちてじわじわと身体が燃え盛る光景が。精々そうならないよう気を張っておくことね」

「怖ェ事言ってんじゃねェよ!気なんざ張らなくてもンな事にゃならねェから安心しろ!」



.

8.妄想癖→←6.ドッペルゲンガー三世



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
55人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 坂田銀時
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

堕天使(プロフ) - 涼羅@今までありがとうございました。さん» ご指摘ありがとうございます!調べたところいくつかあるようですね!漢字は難しい……!カタカナとして直しておきます!!笑 (2017年10月12日 8時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - ナナさん» ありがとうございます!!時間がある時にでもまったり読んでやってください!笑 (2017年10月12日 8時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
涼羅@今までありがとうございました。(プロフ) - 1話のこたつっていう字、違いますよ。炬燵ってなってますけど、火燵ですよ☆ (2017年10月11日 23時) (レス) id: 74cb15c92b (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - いいですね新作!とても面白そう!読ませていただきます!!! (2017年10月11日 21時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 乱スナイプさん» ありがとう!!2巻も3巻も近々出す予定なんで、是非見てね!!笑 超頑張る横浜ランドマークタワー!! (2017年10月11日 18時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:堕天使 | 作成日時:2017年10月11日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。