【銀魂】電波を飛ばさずWi-Fiを飛ばせ【坂田銀時】

４５．爆発しちまえ ページ45

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☆ 近藤side ☆



「見つかったか！？」

「ダメです、何処にもありません！！」

「クソォ、こうなると本当に何処にも無いという線も出てくるな･･････」

「もう一度あっちを捜索してきます！」

「あァ、頼む！」



隊士の必死の捜索は一切報われない。既に残り十分になっていて、皆焦りまくっていた。そんな中、トシと総悟と山崎が白いTシャツの女の子を囲んで居る所を見つけてしまう。こんな時に何をやってるんだ、と近付いてみると「見つかったわ」と真剣な表情で言っていた。



「何処だ？」

「富田の頭の中」

「テメェ俺が頭に爆弾抱えてるって言いてェのか！？やっぱ締め出せ、もうコイツにゃ頼ってらんねェ！！」

「女ァ、よく言った。正解でさァ」

「でしょう？だから言ったじゃない三分もかからないって」



緊張感の無い彼らを注意しようとするも「あっゴリラ伯爵！」と嫌な見つかり方をしてしまって、一瞬でその場から逃げなくては、と脳がそう言った。
「いい加減にしろ玉宮ァ！！」と言えば「玉宮じゃないゴリアスよ！！」と言い返している。ダメだ、爆弾事件の恐ろしさが薄れている。ギャグに呑み込まれている。



「テメェはどんだけ真選組を邪魔すりゃ気が済むんだ！！さては攘夷志士の下っ端でもやってんな！？」

「何よ攘夷志士って！山下、この男が言ってる意味を説明しなさい」

「山下じゃねェ沖田」

「ハァ、もう侵略軍って揃いも揃って馬鹿ばっかり」

「お前にゃ言われたくねェよ！！」

「トシ、ちょっと」

「ゴリラ伯爵！その人はトシではなく富田です！」



一向に話が進んでいない様子から推測するに、この子に振り回されて爆弾探しを出来ていないのだろう。トシの腕を引いて「何やってんの！もう五分切ってるけど！？」と問い質すと「アイツに言ってくれ！」と本気でキレていた。



「もう爆弾なんざ知るか！！ターミナルなんて吹っ飛んじまえば良い！！」

「トシィ！？それ絶対言っちゃダメ！！」

「じゃああの女どうにかしろよ！！そうだ、万事屋連れて来い、知り合いだったよな！？」

「万事屋に着いた頃には爆発してるよ！！彼女よりも優先しなきゃなんないのは爆弾！！」

「優先しようにも優先出来ねェんだよ！！そんなに言うなら近藤さん説得してみろ、絶対腹立って終わるから、殺意芽生えて終わるから」

「俺が話したらゴリラ伯爵として話が進められるんだもん！！」

「分かった、ならもうゴリラ伯爵として説得頼む」



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