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兄という存在【土方十四郎】 ページ3

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土方十四郎/兄妹/甘味屋勤務
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「また来たんですか沖田さん」

「団子と茶」

「・・・わかりましたよ、もう」



沖田さんの注文通り持ってくるとゆっくり食べ始める。此処をサボり場にしている彼はよく足を運んでくれている常連客だ。

良い点は沖田さんが来てくれることによって兄上が訪れてくれる事。
悪い点はサボりをしている事。



「沖田さん、サボっちゃダメですよ。ちゃんと仕事してください」

「お前まで土方みてーな事言うんじゃねーや。流石兄妹」

「兄上の遺伝子はしっかり受け継いでますからね。貴方が此処にサボりに来る限り私は言い続けますよ。仕事しろ!って」



団子の串だけが乗せられた皿を店の中へ入れ、沖田さんの隣でお茶を飲む。恐らく兄上が此処へ来てくれると期待を込めて待っていると、やってきた。



「兄上!」

「げ、」

「げ、とは何だ総悟。お前また此処でサボってやがったか」

「兄上、私は無視ですか?」

「すまん。今日も元気そうで何よりだ」

「はい!兄上も元気そうで私は嬉しいです!」

「始まったぜAのブラコン」



「さ、中へ入ってお団子食べて行きませんか?」と兄上の腕を引くが、「すまねェ、勤務中だからまたにする」と断られる。
そしてわかりやすく落ち込む私の頭の上に手がポンと乗せられた。



「絶対近ェ内に来る」

「・・・待ってますね!」

「土方さんもシスコンですねィ、ったく。兄妹揃って気持ち悪ィや」

「気持ち悪いとか言うんじゃねェ。それに俺はシスコンじゃ」
「へいへい」



兄上の言葉を遮って返事をする沖田さんはお茶を飲み干し、「じゃ、俺ァ先に戻ってやす」と立ち上がった。

「俺も行くわ」と言う兄上手を握り、私は見つめる。



「怪我しないようにしてくださいね・・・!」

「あァ」

「お身体を大事に・・・!」

「あァ」

「毎日兄上の幸せを願っております」

「ありがとな」



優しい兄上は笑顔を見せてくれる。兄上の笑顔はレアだ。とうとう来た別れの時に少し寂しくなりながら「覚えてますか、兄上」と呟く。



「子供の頃、いじめられていた私を、兄上は必死になって守ってくれましたよね。」

「・・・そんな事もあったな」

「私、本当に兄上の事尊敬してます!心から・・・心から尊敬しています!」



突如胸に抱いていた想いを吐き出し伝えた私に煙草に火を付けながら聞いてくれる。
ふわりと香る煙草の匂いに包まれたその場。私は兄上の背中を笑顔で見送った。



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サド助 - 堕天使さん» じゃあお言葉に甘えて…また沖田で3zがいいです!!主人公は前回と同じ感じでokです。神楽にヤキモチ妬く主人公ちゃんが見たいです!何度もすみません!いつでもいいですので!!><;; (2016年11月6日 8時) (レス) id: b26b61556b (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - サド助さん» 良かったです!!またいつでも待ってます!! (2016年11月5日 10時) (レス) id: 2508faeddd (このIDを非表示/違反報告)
サド助 - 堕天使さん» あわわわわ!私こそ急がせてしまってすみません!!><すごく素晴らしいお話が出来てて感動しました!キュンキュンでした!いつもありがとうございます!!またリクします!!(^∀^ゞ (2016年11月5日 8時) (レス) id: b26b61556b (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - ナナさん» ありがとうございます!嬉しいですヽ(・∀・)ノ (2016年11月3日 22時) (レス) id: 2508faeddd (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 銀さんの、私も好きです( ̄▽ ̄) (2016年11月3日 21時) (レス) id: 65681d0734 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:堕天使 | 作成日時:2016年10月10日 19時

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