ほろ酔い【坂田銀時】 ページ2
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坂田銀時/恋仲/同居中
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「まだ起きてたのか」
寝れなくてソファの上で一人お酒を飲んでいると、低くて優しい彼の声が。
時刻は真夜中。居間の灯りを付けていた為、こちらに気付いたのだろう。
「何だか、眠れなくて」
声に答えてお酒を飲み干すと、隣に腰掛ける。
手に持っているグラスを差し出しながら「俺にも酌してくれ」と言う銀さんに、酒瓶に入ったお酒を傾けてやると、「さんきゅ」と笑った。
「明日依頼あるでしょ?夜中に飲んだら二日酔いになっちゃうよ」
「それはお前も一緒だろ」
「私はほら・・・飲んだ物全部出るから」
「吐いてるだけじゃねーか」
「お互いもうやめとこうか」と立ち上がった私の腕を引くと、ゆっくりと自分の方へ引き寄せる。そして肩に顎を乗せてぎゅっと身体を包み、「A」と名前を呼んだ。
「何?」
名前を呼んだにも関わらずその先の言葉を話さない。すると首に舌を這わせ耳へと上がり、カプリと甘噛をした。
声にならない甘い吐息が私から漏れて、その場に響く。
「ん・・・・・・ぁ、」
耳が弱い事を知っててこういう事をする銀さんは、やはり意地悪だ。でも、嫌と言えない私も私。
今度は私をソファへ押し倒す。その瞬間じっと顔を見つめる。紅い目が私を捉えて離さない。
「銀さん・・・?」
沈黙に耐えられなくなって思わず彼の名前を口にすると「俺、その顔好き」と言ってニヤリと口角を上げた。
そこから始まったのはキスの雨。降り注ぐキスは優しくて、優しくて。
「ん・・・ッ」
段々と濃厚さを増してくるキス。息が出来なくて開けた僅かな隙間に舌をねじ込ませてくる。
いつものやり口に若干呆れながら絡まるそれにまた声を上げていた。
やっと離された唇からはどちらのものともわからない銀の糸が結ばれていて、プチリと途切れる。
「も・・・いっつも、激し・・・」
「止まらねェんだからしゃあねェだろ」
「意味わかんない・・・、」
「そうさせてんのは紛れもなくお前だしな」
そんな会話も束の間、すぐに唇は重なる。
息が更に荒さを増し、キスも激しさを増す。流石にキツくてトントンと厚い胸板を叩いた。
「銀さ・・・ッ」
「顔、見せてみ」
顔を隠す片手を掴まれ逃げ場も無い。恥ずかしさで顔が爆発しそうになっていると、スーッと押入れの襖が開く。
「そういうのはラブホでやれヨ」
「・・・・・・ごめんなさい」
「・・・・・・ごめんなさい」
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サド助 - 堕天使さん» じゃあお言葉に甘えて…また沖田で3zがいいです!!主人公は前回と同じ感じでokです。神楽にヤキモチ妬く主人公ちゃんが見たいです!何度もすみません!いつでもいいですので!!><;; (2016年11月6日 8時) (レス) id: b26b61556b (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - サド助さん» 良かったです!!またいつでも待ってます!! (2016年11月5日 10時) (レス) id: 2508faeddd (このIDを非表示/違反報告)
サド助 - 堕天使さん» あわわわわ!私こそ急がせてしまってすみません!!><すごく素晴らしいお話が出来てて感動しました!キュンキュンでした!いつもありがとうございます!!またリクします!!(^∀^ゞ (2016年11月5日 8時) (レス) id: b26b61556b (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - ナナさん» ありがとうございます!嬉しいですヽ(・∀・)ノ (2016年11月3日 22時) (レス) id: 2508faeddd (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 銀さんの、私も好きです( ̄▽ ̄) (2016年11月3日 21時) (レス) id: 65681d0734 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:堕天使 | 作成日時:2016年10月10日 19時