蠍が九匹 ページ10
ジェイドside
手を振りながらモストロ·ラウンジを出ていった彼女の背を見送る
何度見ても清々しい食べっぷりでした
明日の朝が楽しみです
彼女がこのモストロ·ラウンジに朝食を食べに通うようになったのはこの店が開店してすぐの出来事でした
「この店の食材費の20%を支払う代わりに、朝と夜の食事を提供して欲しい」
そう言って契約を持ちかけて来た彼女の事をまだ鮮明に覚えています
初めは熱砂の国の大富豪の長女、あのカリム·アルアジームの双子の妹
それだけの印象でした
この契約も私達側には不利ではないですし、妥当とも言える金額でしょう
アズールも当初は資金を巻き上げるだけ巻き上げようと、利用する気満々でしたのですんなりと契約を結びました
ただ以外だったのは、彼女がフロイドに異様に好かれてるという事でした
彼女が契約をしていた日、フロイドは別件の契約をしに行っていたのでその時は分からなかったのですが、彼女と契約をしたという旨を話したら
フロイド『ハオコゼちゃんはねぇ、すっげぇ面白いの。ジェイドとかアズールと同じくらい。きっとジェイドもアズールもハオコゼちゃんの事気に入るよ』
フロイド『あと、もしハオコゼちゃんを利用するとかって言いだしたら、いくらアズールでも締めっから』
フロイドにそこまで言わせる彼女に興味が沸きました
まあ一番最初に驚いたのはその食事量でしたけど
その小さい身体にこれだけの量が入るだなんて、本当に陸の生き物というのは不思議ですね
次にその特異なユニーク魔法
自身の血すらも毒に変わってしまうほどの強烈な魔法
流石にアズールも彼女のユニーク魔法には手を出さないようでした
そして彼女の気紛れな性格
ここはフロイドと似ていますね
リクエスト通りの料理を出した後に、気分じゃないと何回か新しい料理を作り直したのは記憶に新しいです
まぁ、全ての品を平らげて貰えるので困りはしませんが
性格で言えば分かるのはその気紛れさと、他人に対する無関心さ
彼女が執着するのはフロイドが話すウミヘビさんとやらのみ
きっと、私達には毛ほどの興味も無いのでしょう
利用されているのは一体どちらなのか
きっとその無関心さを知っているからフロイドは彼女を好意的に思っているのでしょう
束縛を嫌うフロイドにとっては彼女の傍はさぞかし心地いいのでしょうね
そしてそんな無関心な彼女に、興味を持たれたいと思ったのは何時からでしたっけ
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絵宙(えそら)(プロフ) - 更新待ってます!オクタとの絡みが多くて嬉しいです…← (2020年10月26日 22時) (レス) id: ede154cf4d (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 最近更新がなくて寂しいです。更新してくれると嬉しいです。待ってます。 (2020年7月23日 12時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
SAITOU(プロフ) - 雨鷽さん» 作者がオクタヴィネル箱推ししてるので、絡んでくる回数が多いと思います笑ありがとうございます! (2020年6月21日 3時) (レス) id: 6e1f25c43e (このIDを非表示/違反報告)
SAITOU(プロフ) - 塩キャラメルさん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年6月21日 3時) (レス) id: 6e1f25c43e (このIDを非表示/違反報告)
SAITOU(プロフ) - 蒼葉さん» 4章!!!!!分かります!!!!!(クソデカボイス)ありがとうございます! (2020年6月21日 3時) (レス) id: 6e1f25c43e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SAITOU | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=hal22
作成日時:2020年6月4日 20時