蠍が三匹 ページ4
ジャミルside
今日も今日とて、朝早くに起きてカリムを起こしに部屋へ行く
まぁもう1人は確実に起きているのだが
カリムの部屋は双子であるA嬢と一緒にしてある
どちらかに何かがあった時に直ぐに対応出来るようにだ
まぁ、A嬢に関してはカリムと違い自分で何とかしてしまうが
いつも通り扉を開ける
扉の先には、未だに呑気に眠っている主人と、下着姿でスマホを弄っている幼馴染がいた
｢あ、ジャミルおはよー｣
呑気に挨拶をする彼女に溜息をつきそうになりつつも、なるべくその姿を見ないように顔を背ける
ジャミル｢おはようございますA嬢……頼みますから何か着てください｣
彼女が寝起きに服を着ないのは毎度の事で、その度に服を着てくれと頼むが聞き入れて貰えたことは一度もない
正直、幼馴染の身体だし見慣れているといえばそれで終わりだが
女性らしい膨らみを帯び始めた胸元に、俺が握れば折れてしまいそうなスラリと伸びた手足、艶のある褐色の肌
何処か色っぽい雰囲気を醸し出す彼女のこの姿は、本当に目に毒でしかない
そんな俺の気などしらずに抱き着いてくる幼馴染
ジャミル｢ちょっ、A嬢っ｣
かなりの勢いで抱き着いて来た彼女を、倒れないように踏ん張って受け止める
ふんわりとお香の香りが鼻をかすめた
俺の首に腕を絡めて俺を見上げるA嬢
カリムと同じ赤い瞳と視線が交錯する
ジャミル｢(くそっ…)離れてください、こんなことが知れたら俺が怒られます｣
｢別に怒られるのは私じゃないしどうでもいいよ、それにこの学園にいるうちは“俺”なんだから｣
ジャミル｢(こいつｯｯｯｯｯ…) それとこれはまた別です。カリムの部屋の中では貴女は“女性”なんですから…危機感を持って下さい｣
｢…………よく言うよ。この部屋に来るのなんてジャミルとカリムしかいないのに｣
ジャミル｢っそ、それはそうですが｣
｢いいから早くその開きっぱなしの扉を閉めてよ。誰かに見られでもしたらどうするわけ？｣
そう言って挑発的に微笑む彼女を見て、遂に溜息が口から零れる
ジャミル｢はぁ……｣
彼女の言葉通り、こんな現場を見られては困るため扉を閉める
それにまだ俺から離れる気は無いらしい彼女を抱き上げて、ソファに座らせると彼女の前に膝を着いた
満足そうな表情をした彼女は何を思ったのか俺の頭を撫で始める
｢よしよし、偉いぞジャミル｣
ジャミル｢ご満足いただけたのならなによりです｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 979人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
絵宙(えそら)(プロフ) - 更新待ってます！オクタとの絡みが多くて嬉しいです…← (2020年10月26日 22時) (
レス) id: ede154cf4d (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 最近更新がなくて寂しいです。更新してくれると嬉しいです。待ってます。 (2020年7月23日 12時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
SAITOU(プロフ) - 雨鷽さん» 作者がオクタヴィネル箱推ししてるので、絡んでくる回数が多いと思います笑ありがとうございます！ (2020年6月21日 3時) (レス) id: 6e1f25c43e (このIDを非表示/違反報告)
SAITOU(プロフ) - 塩キャラメルさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年6月21日 3時) (レス) id: 6e1f25c43e (このIDを非表示/違反報告)
SAITOU(プロフ) - 蒼葉さん» 4章!!!!!分かります!!!!!(クソデカボイス)ありがとうございます！ (2020年6月21日 3時) (レス) id: 6e1f25c43e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：SAITOU | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=hal22
作成日時：2020年6月4日 20時
