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妖*22 ページ22

‐何故来たんだ、

私はもう眠たいのだ





夏目「そんなこと、させない…

おれはまだっ、君に謝罪も、お礼も言えてない!」




‐…もういいから、だから…

はやく眠らせてくれ…頼むから





夏目「…悪いが、その願いは聞けそうにない」






ぱちゃん、





どこまでも暗く、目を開けていても真っ暗な湖を進む

ちゃんとおれの目は開いているのか

それぐらいに視界が悪かった






夏目「(いったいどこに…)」






真っ暗の中、

必死に手探りで探す



すると




‐来るなと言ったではないか

ほんとにお前は、人の話を聞いてくれないな…





悲しげな声が聞こえた








目を凝らすと何か小さな光が目に入る




そこに手を伸ばすと引っ張られるように身体が吸い込まれた









夏目「ここは…」





「ここは私の意識の中だ」




夏目「!Aっ、

…?!!」









触れない



そこにいる筈のAに触れようとしたら手がすり抜けた



まるでそこに存在してないかのように




でも確かにAはここに…









「言ったであろう
ここは私の意識の中だと

今貴様が見てるのはまやかしだ」




夏目「それなら、ちゃんと姿を現してくれっ!おれは君と…Aともう一度話がしたいっ!」




「…やはり酷なものだな
貴様を忘れて眠るなど

それならいっそ、夏目 お前の記憶の中から私の存在を消してしまおうか」




夏目「や、やめてくれ…

そんなこと、絶対にしないでくれ!
おれは君のことを忘れたくない!

もう二度と…忘れなくないんだっ、」




「夏目…っ

?!この気配…」









Aが慌てて上を見た



上にいるのは…確か紫とニャンコ先生





まさかあの2人に何か…?


Aがこんなに焦った顔をするのも初めて見たし









「事情が変わった

夏目 上へあがるぞ」




夏目「え?うわぁあああ?!」




「…これぐらいで叫ぶな

男だろうお主」




夏目「男だからってこれは関係ないだろ?!」









いきなりジェットコースターから落ちた感覚



これは普通に怖い




だけど




掴まれた自分の手でさらに彼女の手を握り返した



彼女はびっくりした様子だけど、おれは離さなかった






また、離れていかないように。

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薔薇(プロフ) - すごく面白かったです!更新頑張ってください!待ってます! (2017年7月25日 13時) (レス) id: 60acc756ea (このIDを非表示/違反報告)
黄昏 - とても、面白いでした!すごく文章が綺麗です!羨ましい! (2017年6月4日 23時) (レス) id: 1cf210e7e0 (このIDを非表示/違反報告)
鴉花 - とても、丁寧で読みやすいです!私も夏目友人帳が好きでとてもおもしろいです。どこで、文才の安売りやってるんですかね・・・(´・ω・`) (2015年9月23日 9時) (レス) id: d6e8f5e893 (このIDを非表示/違反報告)
しずく*(プロフ) - 橄欖さん» はやかったですかwそれに夏目友人帳が大好きなので!w (2015年9月21日 14時) (レス) id: 9ccd6e3527 (このIDを非表示/違反報告)
橄欖(プロフ) - しずく*さん» はやい、コメントがはやい笑おそらく今までで一番早かったです笑文才なんて…(泣)でもありがとうございます!嬉しいです! (2015年9月21日 13時) (レス) id: ad5e357c1b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:橄欖 x他1人 | 作成日時:2015年9月21日 13時

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