♯.29 ページ32
.
「あー、なかなかきつかったな
今日のAの練習…」
「からだがばっきばきだ〜」
「もしかしたらコーチよりきつくね?」
「え、ごめんなさい…
そこらへん配慮できなかったや」
ん…?
「「Aっ?!」」
合宿にて、飯も食べて風呂も入って布団敷いて旭とスガと俺と3人で喋っていた
その時にふと入る高い声
視線を向けると少し落ち込んだような顔をしたAが居た
「ち、ちがっ…!
ごめん、そういう悪い意味じゃなくて…」
「…いいのいいの!
気にしないで!
いっつも白鳥沢の皆にはこれぐらいしなきゃ怒られてたから…
うん、出しゃばり過ぎたや」
あははと頬をかいて笑うA
…完全に気を遣わせた。
グレーのパーカーと短パン
シンプルなパジャマ姿だが、男にはグッとくる何かがあるのは確かである
というか、なんでこの部屋に…
「悪い、ホントにそういう意味じゃないんだ
Aがやってくれることは正しいよ
ただそれについていけない俺達が悪いってことだから」
「…優しいね澤村は
わかならボール投げてくるわ
覚からは地味な嫌がらせがくるわで
大変なのに
烏野は優しい奴らばっかりで逆に怖いな」
「…Aも苦労してんな」
まあ、でも一緒に試合すると楽しいよ、
そう言って笑う姿は本当に楽しそうで
「と、ところで
どうしてAはこの部屋に…?」
旭が疑問だったその言葉を投げかけた
するとんー?と言ってから
「だって一人とか寂しいもん
3年生同士みんなで一緒の部屋に寝ようかと思いまして」
「一人で寝なさい」
…ったく、どんな無防備だ
「えー!なんでさ!
わかなら許してくれたよ?!」
「やめなさい!!」
バンッ!!と部屋から追い出した
牛若め…何してるんだ
打倒牛若だな
.
32人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
橄欖(プロフ) - 苺さん» ありがとうございます!とても嬉しいです(*^^*)がんばります! (2016年8月1日 19時) (レス) id: ad5e357c1b (このIDを非表示/違反報告)
苺 - 面白いです!頑張ってください! (2016年7月31日 9時) (レス) id: e3e04d5402 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:橄欖 x他1人 | 作成日時:2016年7月25日 9時