♯.25 ページ25
.
「はーい、またミス
こんぐらい取れてないとねー」
「くっ、」
正直、俺澤村大地は朝霧Aをなめていた
中学の時の優勝校の主将だからって、影山の師匠だからって
女は女だ。
そう思っていた、けど…
「はいはーい、じゃあ次は無回転で行くからね?
取りにくいけど威力無いから取れるよね?」
本人はそう言っても意外と威力のあるボール
何とかそれを上にあげ、Aの居るコースに返すと
合格、と満面の笑みで言われた
…ドキッとしたり。
「よし、飛雄はもちろんだけど
夕も澤村も問題ないね
菅原と東峰は危うい感じだけど、何とかセーフね
問題はその他の人かな」
‐特にその二人
指をさした先には日向と月島の姿
確かに、
あの二人はレシーブは苦手だ
「まあ、そう焦らないでいこうね」
「Aさんっ!」
Aの言葉に目を輝かせながら頭を撫でられている日向
何だかんだで優しいんだなって思ってたら
「あの人はハイスペックなんで…」
「え、」
影山がふともらした言葉
「まあ、私が試合で当たったなら真っ先にサーブで日向のとこ狙うけどね
日向もそういう経験なかった?
いやデショ?狙われるの」
「は、はいっす…」
「じゃあやろうか
…って、なに?」
「試合、してくれませんか」
「…澤村に聞いて」
突然ふられた話題
俺も焦ってコーチに目を向けると、こくりと頷いた
影山にもそれが見えていたのか、バッとAの方を見た
「はぁ、わかったよ…
適当に振り分けといて」
「うっす!」
もちろん影山とAは同じチームにはならないだろう
さて、どうやってわけたものか
そう思っていると
「こっちのメンバー、かなり固めたほうがいいっす…」
そう提案されたのは音駒と試合するときのメンバー
それ以外はAのとこだ
「でも、そしたらあっちにはリベロもいないぞ?」
「…大丈夫っす
これぐらいしないと勝てないんで」
影山の目は本気だった
.
32人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
橄欖(プロフ) - 苺さん» ありがとうございます!とても嬉しいです(*^^*)がんばります! (2016年8月1日 19時) (レス) id: ad5e357c1b (このIDを非表示/違反報告)
苺 - 面白いです!頑張ってください! (2016年7月31日 9時) (レス) id: e3e04d5402 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:橄欖 x他1人 | 作成日時:2016年7月25日 9時