♯.18 ページ18
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「どうも、お初にお目にかかります
白鳥沢から参りました、
朝霧というものです」
「おお!話には聞いております
どうぞどうぞ!
わざわざ足を運んでもらって悪いねえ」
「いえいえ、
お気になさらずに」
今来ているのは槻木澤高校
私も初めて知った高校だからあまり有名なとこではないだろう
そういう小さなとこにも手を忍ばせるだなんて
流石うちの校長だ((
「最近は部活動にも力も入ってきてねえ
お宅らのバレー部はとてもお強い
我々も流石にそこまでのレベルとまでは言いませんが、
生徒たちも一生懸命取り組んでますよ」
「…それは楽しみですね」
はたしてその人たちの実力は如何ほどなのか、
私がリストアップした強豪にそんな名前はなかったからな
‐そういえば、今日東京からバレー部の人たちが練習試合に来てますよ
校長の言葉を思い出した
…東京からのっていうのは烏野とあたるとこなんかなー?
俄然こっちの高校より東京からのバレー部のほうが興味あるな
…見てもいいってことだよね?
‐
‐
さて来ました、
槻木澤高校第一体育館
赤色のユニフォームを身に着けた彼らに目が行った
しなやかで、それでもって静かなレシーブ
とても安定していた
その中でもリベロはやっぱすごくて
セッターの奴もなかなか面白そう
…あの黒いトサカ頭はうまいんだけど、性格悪そうだな
目つきも悪そうだし(ただの悪口)
それにしても
ピピーッ
セットカウント2-0
25-21
25-13
東京のバレー部が勝利
「やっぱ言うほど上手くないね」
校長の喋り方が胡散臭いと思ったら案の定、
私達のレベルに到達なんてできるのかなってレベルだ
つまり、
私が高校の名前を知らなかったのは
…言い方が悪いけど眼中にも無かったってことだね
「口だけではなんとでも言える、か」
「なにが?」
「っ?!」
そろそろ日が暮れるし、
両親に迎えの車を頼もうと携帯を片手に校門を出たところで話しかけられた
赤色のユニフォームで身を包んだ彼らに
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橄欖(プロフ) - 苺さん» ありがとうございます!とても嬉しいです(*^^*)がんばります! (2016年8月1日 19時) (レス) id: ad5e357c1b (このIDを非表示/違反報告)
苺 - 面白いです!頑張ってください! (2016年7月31日 9時) (レス) id: e3e04d5402 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:橄欖 x他1人 | 作成日時:2016年7月25日 9時