そこそこのモブが主人公に絡まれる話。【転スラ】 (ページ23)

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22話｢御伽噺｣ページ23

リムルside

シオン達が死んだ。

最初は、現実が見れなくて話しかけたりもした。
もう戻ってこないのにな。

月が浮かぶ夜に1人でいると、エレン達がきた。

ある御伽噺を持ってきたそうだ。
御伽噺なんて所詮作り物なのにな。

だけど俺は、話を聞くことにした。
その死者が生き返る話とやらを。

0%じゃなければいける、
そう俺は思う。

――――――

エレン達の話を聞き終わり、
とある部屋にきた。

机の上には年期の入った日記帳がある。
それも何冊か。

1冊目だろうと思われる日記帳には、エレンが言っていた似たようなことがあった。

__私は後から聞きました。死者が蘇生できる話とやらを。

__魂の繋がりさえあれば後は条件を満たすだけで生き返られると。

__私の友人がその蘇生をしたことがあるそうです。ですが、意思もない化け物に変わってしまったそうですが。

その下にも文章が綴られている。
この日の日記は後悔を意味しているように見えた。

多分これを見る限りエレンが話した事は事実だと思う。
だけど、化け物に変わってしまった所は怖いと思う。

想像したくない。
仲間が化け物に変わる所なんて。

―――――

数日後俺は
神之怒を発した。

だが俺はそれと同時にAを見つけた。
しかしAは別人に見えた。

宝石の瞳だった目は何も光を出さなかった。
その代わりに真っ赤に染まった瞳だった。

Aは、手に水晶を持って俺を見つめている。何にも思っていないのだろう、ボーッとしているようにも見えた。

だが瞬きをした瞬間いつの間にかAは消えていた。