そこそこのモブが主人公に絡まれる話。【転スラ】 (ページ18)

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18話｢姉さん｣ページ18

目が覚めました。

｢おはよっ。今日はいい天気ね～。｣

真っ黒な髪と共に瞳を持っている人が私の視界にいました。

名前は"結咲琴音"
私と同じ異世界人でした。

私は彼女に恩しかありません。
此処に来て親も能力もなかった私に手を差し伸べてくれました

条件としては、
｢私を家族だと思って欲しい｣
それだけでした。

同じ"人間"なんですからいつかは寿命か病で死ぬ者です。
所詮そういうものなんですから。

ですが、そんなに上手くいくような人生ではありませんでした。

私がある国へ行く時でした。
｢Aは、旅行が好きね～。私も見たい景色があるから旅人になろうかしら。｣

姉さんは、星が好きなようです。
ですから海と言う所に行って星を眺めたいそうでした。

『いつか、見に行きましょうね。』

私は生け花をする為の花を買いに家を後にしました。

その日の夜の月は赤色になる珍しい日になるそうです。
不気味に見えるかもしれませんが、私にとって美しいと思う月の色だと思いました。

それが私が人としていられる最後の時間でした。

いえ、

.

.

私は人出なかった事に初めて気づく日でもありました。
ただ単に人にもした化け物でした。