転生しても人間でした。【転スラ】 (ページ1)

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1話.前の人生ページ1

『おかあさんと､おとおさんは?』

私は幼い頃､父と母が亡くなった

正直､顔を覚えていない今はどうでもよかった

でも､昔の私は声が枯れてまで泣いていた

目の前で死んだから､当然かもしれない

両親がいなくなって､貧乏扱いを受けた

わたしは叔父と叔母に預けられたから､差程貧乏ではないが

虐められては､精神的に病んだ

それの繰り返しだった

そして

心の中に友達を作り､その子とよく喋った

夢の中に出たりする。

草原にいて

花や鳥､動物達が集まっていた

心の中では顔はわからなかったが､夢の中ではその子は男性だったのを

今でも覚えている

目は､瑠璃色や淡い紫色

オーロラのような目を持っていた

髪は…多分白髪。

名前は教えてはくれなかったけど､

私を膝に乗せて

いつも優しく私の話を聞いてくれては

その悩みを解消してくれた

『その怪我は､どうしたんだ…?』

『同じクラスの○○君に八つ当たりでなぐられた。』

『そうか。早く治るといいな』

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｢おい聞いたか!?○○が両足をふくざつ骨折して､しばらくにゅーいんだってよ!｣

｢うっそぉ!｣

｢どうしてなんだ?｣

｢聞いたところ､目の前が真っ暗になって

その間にやられたんだってよ｣

｢こっわぁ｣

『……(ふくざつこっせつって何?)』

そのお友達に話す度にこうなった。

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