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5話 ページ7

朝、目が覚めるとまだ、4時だった。

あたりはまだ薄暗くて、昨日帰ってそのまま寝落ちしてしまったことを思い出す。


『嫌な夢見たちゃったな……』

私は、冷汗をかいていて、服はびっしょり。

『お風呂、入らないとな』

昨日は、何もせず寝たから、お腹も空いたし、髪が少しべとついてるし、やな目覚めだな。


とにかく今日は学校があるんだから、早くお風呂入っていく準備をしないと、……

『学校……。』


行きたくない


今まで、周りとの関係をあまり持ってこなかった私は、友達と言える関係の人が東卍のみんなしかいない。


そんなみんなにも嫌われてしまった今、私はいわゆるぼっち。

はぁ……。もう、嫌だ。


どうして私がこんな目に遭わないとならないんだ。最悪だ


何もしたくない。いっそ、学校なんてサボってしまいたい。

マイナスな言葉で頭が埋め尽くされる。


こういう時、私がマイキー達みたいに不良だったら迷わずサボるんだろうな。

なんて考えて、何ともいたたまれない気持ちになる。


こんなことグダグダ考えても仕方ないと割り切って、とりあえずお風呂に入ることにする。


部屋から出て、お風呂入って、簡単にご飯作って食べた。

やっぱり一人で食べるご飯は、いつまでたっても慣れない。

お母さんは、昔は私たち二人を養うために、毎日遅くまで働いていたから家にいることが
少なかったけど、今はもう働いていない。


お姉ちゃんが死んでしまったことによって今までの疲労が爆発したみたいに、何もしなくなってしまった。


お母さんは多分、ていうか確実に私よりお姉ちゃんのことを気に入っていた。

なんで、あんたじゃなくてお姉ちゃんがってヒステリックに叫ぶお母さんを私は未だに忘れられない。


私がお母さんを壊した。

だから、お母さんが家になかなか帰ってこないのも仕方なくって、私の存在を否定するように
毎晩、違う男と遊んでいるのも当たり前のこと。


そう思う他、私に逃げ道はなかった。


それでも、今まではみんながいてくれたから、何とか乗り越えてこれた。


でも、これからは違う。

誰も私を助けてくれはしない。

全て自分一人で解決しないといけない。

もう誰にも期待してはいけない。

……孤独に慣れないといけない。

私に出来るのだろうか。


いや、やるんだ。


そうする他、生きて行く道は無いのだから。

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(プロフ) - 更新楽しみにしてます!! (2021年10月15日 19時) (レス) @page13 id: 6628e56f40 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アボカド | 作成日時:2021年9月10日 22時

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