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4話 ページ6

私が小学校5年生になった時、休日にお姉ちゃんと買い物に来ていた。

晴れて、真一郎さんとの結婚が正式に決まったお祝いに私からプレゼントを渡す予定だ。

だから、今日はそのプレゼントを選びに来た。

結婚式は、これから一週間後の2月22日。

そう。黒龍の創設日だ!

どうせならと、2人で話し合って決めたらしい。


お姉ちゃんのウエディングドレスは、真っ白でヒラヒラしてて、お姉ちゃんのために作られたんじゃないのかと思うほど、ピッタリだった。


お姉ちゃんは、結婚式の予定について頬を緩ませながら話してくれて、私もその話を聞いてニヤニヤして、はたから見たら相当ヤバいやつかもしれない。


この時の私は、こんな幸せな日々が永遠に続くと疑いもせず信じていた。



プゥゥゥップゥゥゥゥゥゥーーー


横断歩道を渡っていると突然私の真横に現れるトラック。


これは、確実に死ぬ。自分でもそう悟り次来る痛みに備え目を閉じる。


「A!!」


自分の名前を呼ばれたと思えば、なにかに押される感覚。


それと同時に、何かがぶつかる鈍い音。


『お、姉ちゃん……?』


道路のど真ん中で、変な向きで止まるトラック。

その辺に広がる、赤黒い液体。


その日、私の姉は、結婚まで残り1週間という期間を残して死んだ。

姉が、死ぬ直前に私に残した言葉は、私に呪いをかけた。


「A、私の分まで、長生きしてね。」

だから、私は死ねない。


やくそく
お姉ちゃんとの、呪いがある限り。

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(プロフ) - 更新楽しみにしてます!! (2021年10月15日 19時) (レス) @page13 id: 6628e56f40 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アボカド | 作成日時:2021年9月10日 22時

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