〜キミといっしょに〜【ポケモン】短編集 (ページ34)

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【ワタル】
休日にまったりお家デート

｢ワタルさんって凄いですよね。｣
いきなりそう呟かれワタルは動きをぴたと止める。
｢数少ないドラゴン使いの一人でしかもカントーリーグのチャンピオン。強くて優しくて格好良いの三拍子。それに｣
｢ちょっと待て｣
ワタルにどうしたのかと聞かれて私は特に理由は無いと答えたが本当は？と詰め寄られ本当のことを話した。
｢私の恋人が誇らしくて…、褒めてあげたくなりました。｣
｢ははっ、ありがとな｣
そう言ってワタルは私を抱き寄せほほにキスをした。

【ダイゴ】
一緒に石探しのため洞窟探検

｢Aちゃんも石が好きだなんて知らなかったな。｣
｢ダイゴさんほどじゃありませんけどね。｣
嘘。別に石なんて好きでも嫌いでもない、普通だ。私はただ彼のきらきらした顔を見たくて着いてきているのだ。
｢かっこいい｣
口からこぼれた小さな声は洞窟の中でしっかりと響く。しかし、石探しに夢中な彼の耳には届いていないだろう。そう思っていたのだが…。
｢それって…僕、のこと？｣
どうやら聞こえてしまっていたようだ。
｢はい、そうです。ダイゴさんの石のことを話す時の顔が好きなんです。好きなことに一生懸命なところ素敵だなっていつも思ってました。ポケモン達に対するダイゴさんも、バトルする時のダイゴさんも…どんなダイゴさんでもかっこいいです。｣
誤魔化すのも違うと思った私は思いのままに話した。話したら告白めいた…というよりは告白になってしまった。
｢君がそんな風に思ってくれてたなんて嬉しいよ。｣
ダイゴさんはそう言って私の手を握ってきた。暗くて分かりづらいが彼の顔はきっと赤い。だって、こんなにも手が熱いんだから。