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【ビート】
｢ビート君。落としたよ｣
私はビート君のポケットから落ちたグローブを拾いあげる。
｢あぁ。…どうも｣
グローブを手渡そうと差し出すと、ビート君はグローブを取ろうとして同時に私の指も掴んだ。
｢あっ…、ごめん｣
私は何となく気恥ずかしくて悪くもないのに謝ってしまった。
ビート君の顔を窺うが態度は相変わらず冷めた感じで手が当たったことなど気にもしてないようだった。
｢………ありがとうございます｣
グローブを受け取ったビート君は用は済んだとばかりにさっさと歩いて行ってしまった。
態度は素っ気ないけれど指を掴まれたときの彼の手はとてもあつくて、その熱が移ったのか触れられた部分だけがなぜかあついままだった。
指に触れる→『あなたの気持ちを知りたい』
【ワタル】
｢眠いのか？｣
肩を貸すと言うのでワタルの言葉に甘えて彼の肩に体を預けた。ワタルの体はがっしりと逞しくて安心した。くっついたところが温かくてそれがまたより一層眠気を誘ってくる。
｢時間になったら起こしてやるから、それまで寝ていろ｣
数分もしないうちにAは寝落ちした。
俺は寝やすいようAの頭を自分の膝に乗せてやる。
｢んぅ……｣
すやすやと静かに寝息を立てていたA。寝返りをうって顔が俺の方に向くように体が横向きに変わった。
無意識に俺の服を掴む姿に胸が高鳴る。
｢好きだ｣
そう小さく呟いてAの腕にそっとキスを落とした。
肩を貸す→『頼られたい』『支えたい』
腕にキス→『恋慕』
【ダイゴ】
映画デートの帰り道。2人で物語の感想を語り合っていた。
ダイゴにどの
｢されてみたい？｣
ダイゴは悪戯っぽい顔をして私の前に膝まづき手を取った。
映画のワンシーンの再現にかなり恥ずかしい思いだったが、幸い周りに誰もいないことに安堵する。
｢同じじゃつまらないよね｣
そう言って手首の内側にキスをしたかと思えば、ダイゴは私の指先にカリッと歯を立ててきた。
何をするのかと一言文句を言ってやろうとしたが、上目遣いでこちらを見るその顔に出かかった言葉は声にならなかった。
手首にキス→『欲望』
指先を噛む→『僕のものになって』
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作者名：ふっとう | 作成日時：2022年8月23日 23時
