６８話：謝罪 ページ25
｢Aちゃんどうしたの？！おでこから血が出てるじゃない！｣
心配そうにこちらへ手を伸ばすママさん。私は届く前に一歩引いて頭を深く下げた
｢ママさん。申し訳ありません｣
｢バウ…｣
ジークも私と同じように頭を下げているのが見える
｢あっ、ちが、母ちゃん、オレが悪いんだ。Aは助けてくれて…｣
｢ホップ。あんたは黙ってなさい。Aちゃん、きちんと説明してもらえる？｣
察してくれたのかママさんはさっきとは違って声が落ち着いていた
｢はい。今日もホップを帰らせる際にジークを連れていかせたんですが…。ホップは真っ直ぐ家には帰らず草むらへ入ってしまいました。
ジークにはホップが草むらへ入りそうなら止めるよう頼んでありましたが…、やはり私がお家にお邪魔するか、送り迎えするべきでした。
大切なご家族を危険な目に遭わせてしまいました。任せていただいたのに…本当に申し訳ありません｣
事情は分かったとママさんは私達を家に入れてくれた
ママさんに額の傷を手当しもらう間、何があったかを詳しく説明しホップに怪我がないことを伝えると、ママさんは｢Aちゃん、ホップを守ってくれてありがとう｣と眉を下げていた
｢なんで、オレ達が草むらにいるってわかったんだ？｣
ホップはココアを啜りながらそう質問してきた
リンク状態については伏せ、勘で通した。何故か｢すごい！｣なんて素直に受け止められちょっぴり罪悪感
｢ホシガリス達に攻撃しなかったのは何でなんだ？｣
｢体の小さいポケモンは臆病なのが多いけど、集まってると仲間がいる安心感で気が強くなる。あの場では下手に刺激せず離脱するのがベストだった｣
すると、ホップに｢上手くいかなかったらどうしてたの？｣と聞かれる
たしかに、気の早い連中だったらこの作戦は失敗してたかもしれない
｢んー…まず先にホップ達を逃がして私とジークで足止めする｣
｢そのあとは？｣
｢広範囲に効く攻撃を繰り出す。そしたら、たぶん他の野生ポケモンも刺激されて集まってきたかもしれないけど｣
あとは何とか隙をつくって全力で逃げる。それしかないかなと苦笑すると、｢そんなのダメだぞ！！｣とホップは大きな声を出した
｢あの場に君が残っても足でまといにしかならない｣
あっ、泣きそうになってる。言葉が強すぎたか…
｢キツい言い方してごめんね。でももしそうなったら君にできるのは助けを呼びに行くことだよ｣
ホップは悔しそうに顔を歪めた
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ふっとう(プロフ) - マグナさん» コメントありがとうございます！面白いと言ってもらえるととても励みになります。更新がんばります！(p`･ω･´q) (2022年5月21日 18時) (
レス) id: 09faf525cc (このIDを非表示/違反報告)
マグナ - アッ...誤字った。 (2022年5月21日 17時) (レス) @page49 id: 0737f5af8e (このIDを非表示/違反報告)
マグナ - 面白すぎる。一気読みしました！再新楽しみにしてます！頑張ってください (2022年5月21日 17時) (レス) @page49 id: 0737f5af8e (このIDを非表示/違反報告)
ふっとう(プロフ) - 作者ふっとうです。いつの間にか星の色が変わっており驚きました。更新が遅れているにも関わらずこうして読みに来ていただけて本当に嬉しいです！今後ともどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m (2022年5月7日 1時) (レス) id: 09faf525cc (このIDを非表示/違反報告)
ふっとう(プロフ) - ぬこの妖精【見る用】さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです(*^^*)ペース遅いですが頑張って更新していきますのでよろしくお願いします！ (2022年4月15日 13時) (レス) id: 09faf525cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふっとう | 作成日時：2021年5月29日 21時
