６５話：幼心に恋心 ページ22
とろんとしてたホップの目が徐々に開いていく
｢じゃあ、私は下で待ってるから。着替えてから降りておいで｣
｢えっ？あ！…はい｣
ダイニングへ戻るとママさんが紅茶を淹れてくれた
柑橘系の香りがする
｢やっぱり研究所のお仕事をしてからこっちに来るのは大変でしょ？次からはホップにブラッシータウンへ行かせるわ｣
その提案は私としてはありがたいけど…
｢１番道路でも野生ポケモンは出てきますよね？｣
｢一応、ウールーも一緒だし…草むらのある道さえ通らなければ大丈夫よ｣
昨日の帰りも今日来た時も見なかったけど、絶対に出ないって訳じゃないはず
〈ジーク〉
チョロネコとのお喋りを終えてこちらに来ていたジークに呼び掛ける
〈………。〉
〈美味しいおやついっぱい用意するから〉
話は決まった。全く…現金なやつだ
｢ジークに送り迎えさせます｣
｢あら、それは頼もしいわ。お願いできるかしらジーク？｣
ジークは任せろ！とでも言うようにドヤ顔で返事をした。ついさっきまで嫌そうな顔してたくせに調子いいんだから
｢ねぇ、ホント？！明日から研究所に遊びに行ってもいいの？｣
いつから話を聞いてたのか…、服は着替えているが寝癖がひどい
｢ホップ！顔洗って髪を直してきなさい！｣
ホップは大慌てで身支度を整え、遅い昼食をとったあとメモ帳を片手に山ほど質問をしてきた
メモ帳にあるのは質問リストで、夜なべして作ったらしい
中にはポケモンとは関係の無いものもあったがホップとの会話は楽しかった
それから１週間。
ホップとウールーが研究所へ来るようになり、始めの３日間は私も家まで送っていたが、それ以降はジークだけお供させる形になっていた
｢１週間毎日通うなんて、ホップってばAにお熱ね｣
｢からかわないでよソニア｣
｢悪い女ねぇ｣
このこのーとソニアが私の頬をつつく
｢時間が経てば夢から覚めたみたいに熱もすっと消えてくよ｣
｢それは経験談？相手は誰よ〜｣
｢年上のイケメン。それより博士からお使い頼まれてたんじゃなかったの？｣
そうだった！とソニアは慌てて研究所を出ていった
｢はぁ…後でまた聞かれそうだなぁ｣
旅を始めて間もない頃
初めて異性を、男の人を意識した
その頃は元の世界へ帰りたいという気持ちの方が強くて、旅を続けていたらその気持ちも自然と無くなった
さらっと褒め言葉を出してくるからそこだけは今だに恥ずかしくて照れるけど、ときめきは感じない
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ふっとう(プロフ) - マグナさん» コメントありがとうございます！面白いと言ってもらえるととても励みになります。更新がんばります！(p`･ω･´q) (2022年5月21日 18時) (
レス) id: 09faf525cc (このIDを非表示/違反報告)
マグナ - アッ...誤字った。 (2022年5月21日 17時) (レス) @page49 id: 0737f5af8e (このIDを非表示/違反報告)
マグナ - 面白すぎる。一気読みしました！再新楽しみにしてます！頑張ってください (2022年5月21日 17時) (レス) @page49 id: 0737f5af8e (このIDを非表示/違反報告)
ふっとう(プロフ) - 作者ふっとうです。いつの間にか星の色が変わっており驚きました。更新が遅れているにも関わらずこうして読みに来ていただけて本当に嬉しいです！今後ともどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m (2022年5月7日 1時) (レス) id: 09faf525cc (このIDを非表示/違反報告)
ふっとう(プロフ) - ぬこの妖精【見る用】さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです(*^^*)ペース遅いですが頑張って更新していきますのでよろしくお願いします！ (2022年4月15日 13時) (レス) id: 09faf525cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふっとう | 作成日時：2021年5月29日 21時
