６４話：ねぼすけホップ ページ21
｢あれ、ほどけてる｣
靴紐を結び直していると、｢ホップの家庭教師に行くの？｣なんてソニアは少しにやっとして茶化してくる
｢ちょっと楽しくお喋りしてくるだけだよ｣
｢ま、今日は私ヒマだし。後は任せてよ｣
博士に任された仕事はバイトが休みだからとソニアが私の分も多めに引き受けてくれた
｢ありがとソニア。それじゃあ行ってきます｣
私は自転車、ジークは走り
ハロンタウンまで競走し私達は１番道路を爆走した。結果はジークの勝ちだ
私がぜぇぜぇと息切れしてるのに、ジークはそこまで息は上がっていない
ペダルを漕ぐのでスタートダッシュが遅れたがすぐに巻き返せると思ってたのに。ジグザグ走行でなんでああも速く走れるのか…
私は息を整えてからインターホンを鳴らすとすぐにママさんが出てきて、いらっしゃい！と歓迎してくれた
｢ホップの我儘に付き合わせちゃってごめんなさいね｣
｢いえ、私もホップと話すのは楽しいので｣
ホップの姿が見えないので聞いてみると、今日が楽しみすぎてかなり遅くまで夜更かししていたらしく今はお昼寝中とのこと
｢あの子、朝は起きてきたけどその後すぐ寝たからお昼ご飯まだなのよ。私はご飯準備するから、悪いけどAちゃん起こしてきてくれる？｣
｢ふふっ、分かりました｣
私が階段を登ろうと一段目に足をかけるとジークはリビングへ行ってしまった
覗いてみるとチョロネコと何やら話をしている。２匹で何の会話をしてるのか…後で聞いてみよ
それから私は階段を登って右手にあるドアを見た
『ホップ』のネームプレートが掛けてあるので彼の部屋で間違いないだろう
一応ノックをし名前を呼んだが返事がないのでドアを開ける。中は…まあ、男の子らしい部屋で壁にはダンデさんのポスターなどが貼られている
ベッドはこんもりと膨らんでいて、少し捲ってみるとホップがウールーを抱き枕にして眠っていた
｢めぇ…｣
寝ているホップを気遣ってかウールーは小さな声で鳴いた。心なしか助けを求められているような気がする
そっとウールーの体からホップの腕を外すとウールーは抜き足差し…と部屋から退散していった
布団を剥がしても体を揺すっても起きない
｢爆睡じゃん｣
私が部屋のカーテンを全開にすると、ホップはうぅと唸って｢かあちゃ…もうちょっと｣なんて寝ぼけている
｢残念。私は君のお母さんじゃありません｣
｢んぇ？……A？？｣
｢正解です。よく眠れた？寝坊助君｣
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ふっとう(プロフ) - マグナさん» コメントありがとうございます！面白いと言ってもらえるととても励みになります。更新がんばります！(p`･ω･´q) (2022年5月21日 18時) (
レス) id: 09faf525cc (このIDを非表示/違反報告)
マグナ - アッ...誤字った。 (2022年5月21日 17時) (レス) @page49 id: 0737f5af8e (このIDを非表示/違反報告)
マグナ - 面白すぎる。一気読みしました！再新楽しみにしてます！頑張ってください (2022年5月21日 17時) (レス) @page49 id: 0737f5af8e (このIDを非表示/違反報告)
ふっとう(プロフ) - 作者ふっとうです。いつの間にか星の色が変わっており驚きました。更新が遅れているにも関わらずこうして読みに来ていただけて本当に嬉しいです！今後ともどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m (2022年5月7日 1時) (レス) id: 09faf525cc (このIDを非表示/違反報告)
ふっとう(プロフ) - ぬこの妖精【見る用】さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです(*^^*)ペース遅いですが頑張って更新していきますのでよろしくお願いします！ (2022年4月15日 13時) (レス) id: 09faf525cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふっとう | 作成日時：2021年5月29日 21時
