５話：肝っ玉かあちゃん ページ7
トレーナーにはなれない
私の考えが伝わったのか、ジグザグマからは安心したような、でも寂しいというような気持ちが流れてきた
ジグザグマと私が、“トレーナー”と“ポケモン”という関係になるのは違和感を感じる
それはジグザグマも同じみたいだけど
私と一緒にいたいとは思ってくれてる…のかな？
｢Aさん？｣
ヤローさんは心配そうに私を呼んだ
｢あっ、すみません。私は…その……｣
なんて言えばいい？？
ジグザグマのトレーナーにはなれないけど一緒にはいたい？いや、そもそもトレーナーじゃないし。そういえば、彼に私がただの旅人だってことを訂正してない…ってそんなことより私には目的があるんだからこれからも一人で旅をするって心に決めて………
｢バウッ！！｣
ジグザグマの声に私は驚いた
｢…！！
ヤローさん！私、ジグザグマと行きます｣
｢今…は、やめといた方がええと思いますよ｣
彼が指さす方を見ると、窓の外は雨が
｢あ…、もう少しお邪魔しても？｣
｢もちろん！
少しと言わずゆっくりしていってください｣
恥ずかしい…
雨が降ってたなんて気が付かなかった
ジグザグマは前足で私の体に触れてニヤリとした
こいつぅ！小馬鹿にして！！
じろりとジグザグマを睨みつけ、一言文句を言ってやろうと私が口を開いた時
ガチャりと玄関のドアが開いた
｢ただいまぁ…あら、お客さんかい？｣
｢おかえり。Aさん、うちの母です。
母さん、こちらはAさん｣
｢Aです。お邪魔してます。
雨が止んだらすぐお暇しますので…｣
ヤローさんのお母さんは何故かキョトンとしている
｢天気予報みてないのかい？
今日は夜までずっと降るらしいよ？｣
今度は私がキョトンとする番
いつもなら気象チェックは欠かさずしてるのに！
｢知りませんでした…
じゃあ、あの…この町に宿はありますか？｣
｢ポケモンセンターならあるけど？｣
｢えっと、私…実はトレーナーじゃなくて
ただの旅人なんです。…だから｣
私がそこまで言うと彼女は豪快に笑った
｢それなら、うちに泊まってけばいいさぁ！｣
まさか、そんな展開になるとは…
流石にそこまでしてもらうのはちょっと気が引ける
｢いや、でもご迷惑じゃ…｣
｢人ひとり増えるくらいどうってことないさ！
若いのに遠慮なんてするもんじゃないよ！｣
ヤローさんのお母さんはまた大きく笑って
私の肩をばんばんと叩いた
力つよいです…
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ふっとう(プロフ) - 伯方の塩さん» ありがとうございます！お話を上げたのでぜひ読…、もしかしたらもう読んでくれてるかもですね。これからも今日明日をよろしくお願いします^^* (2021年5月15日 23時) (
レス) id: 09faf525cc (このIDを非表示/違反報告)
伯方の塩 - 楽しみにしてます！！！無理せず 頑張ってください (2021年5月15日 20時) (レス) id: 206e5936d8 (このIDを非表示/違反報告)
伯方の塩 - 楽しみにしてます！！！無理せず 頑張ってください(*´∇｀*) (2021年5月15日 20時) (レス) id: 206e5936d8 (このIDを非表示/違反報告)
ふっとう(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます！そろそろ更新しますのでお楽しみに！ (2021年5月11日 11時) (レス) id: 09faf525cc (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - ジーク！！！！可愛い…これからも無理せず頑張ってください (2021年5月11日 1時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふっとう | 作成日時：2021年3月31日 20時
