３４話：一度きりのチャンス ページ37
視点が私ひとつになっても、ジークとのコンビネーションはバッチリだ
｢おかしいですね？そっちのほうが有利なはずなのに｣
｢ホント、いい性格してるよお前｣
スナヘビの頭突きの猛襲をなんとか避けきると、砂嵐が弱まり少しずつ視界がひらけていった
｢ジーク！｣
ポーチから出したヒメリの実をジークに向かって投げる
｢ワフッ｣
〈ナイスキャッチ！スナヘビと目を合わせないよう気を付けて！〉
キバナさんの指示でスナヘビがこちらに目を向けようとした時、ジークは種をぺっと吐いて目を瞑りながらダッシュする
そして、相手の死角を取りじゃんじゃん砂を浴びせていった
｢もう一度、砂かけ！｣
砂のせいで涙目になっているスナヘビ目掛けて体当たりをしよう飛びかかると、守るで弾かれてしまう
｢その手はもう通じないぜ｣
あべこべが読まれた？
｢そうですか。手は他にいくらでもありますから｣
これは虚勢。考えた作戦はあと一つだけ
｢グルル…｣
｢しゅーっ｣
にじり寄るスナヘビに後退するジーク
〈まだ出してない技あるよね〉
あれならターフタウンで見たし、ヤローさんに教えてもらったから知っている
……でも、考えた作戦はリスキーだ
頭突きや砂嵐でジークの体力も減ってしまっている。出来ればやりたくはない
握りしめた拳に力が入る
失敗すればジークが傷つくしバトルにも負ける
｢バウッ、バウッ！｣
〈…うん。ジークがいいなら〉
私は深呼吸して口を開いた
｢ジーク！砂かけ！｣
もう一度さっきと同じように体当たりを仕掛けると、また相手の守るで防がれスナヘビの蛇睨みが命中した
｢言ったろ？通じないって｣
｢ヴゥ…｣
またジークを麻痺状態にしてしまった…
｢お前らはよく頑張ったよ｣
彼は不敵に笑った
｢ジーク！逃げてぇー！！｣
スナヘビがジークの体に巻きついた時、私は堪えきれなくなった
｢…ぷふっ、なーんちゃって｣
私に合わせてジークがニタァっと笑う
｢っ！スナヘビ、離れろ！！｣
キバナさんの焦るような声になぜ？というような表情を浮かべるスナヘビ
｢はは…名演技だよ、ジーク｣
そして、ジークは体に似合わぬ大声でスナヘビに怒鳴り散らした
｢しゃ？？！｣
スナヘビは堪らず巻き付けた体を緩める
今がチャンス！
ジークはスナヘビの体から抜け出し、すかさず体当たりをしようと構えた
〈力を込めて！！〉
｢スナヘビ！守るだ！｣
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ふっとう(プロフ) - 伯方の塩さん» ありがとうございます！お話を上げたのでぜひ読…、もしかしたらもう読んでくれてるかもですね。これからも今日明日をよろしくお願いします^^* (2021年5月15日 23時) (
レス) id: 09faf525cc (このIDを非表示/違反報告)
伯方の塩 - 楽しみにしてます！！！無理せず 頑張ってください (2021年5月15日 20時) (レス) id: 206e5936d8 (このIDを非表示/違反報告)
伯方の塩 - 楽しみにしてます！！！無理せず 頑張ってください(*´∇｀*) (2021年5月15日 20時) (レス) id: 206e5936d8 (このIDを非表示/違反報告)
ふっとう(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます！そろそろ更新しますのでお楽しみに！ (2021年5月11日 11時) (レス) id: 09faf525cc (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - ジーク！！！！可愛い…これからも無理せず頑張ってください (2021年5月11日 1時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふっとう | 作成日時：2021年3月31日 20時
