３２話：だからバトルは苦手だ ページ35
｢しゃっ？！｣
身構えていたスナヘビは正面から砂をざばっと浴びる
そして、目をぎゅっとつむり砂を払おうと頭をぶんぶんと振った
｢驚きました？｣
ニヤッとしながら言ってやると、一瞬だけキバナさんの目がつり上がったように見えた
冷や汗垂らしながら｢まだまだこれからですよ｣なんて言ってしまう
さっきまで私は右や左などの方向だけで、走れとか避けろ、技名も一切口にしなかった
リンク状態だから出す必要が無かったんだけど
それが功を奏して砂かけは成功しスナヘビの命中率を下げた
けど、何か引っかかる…。どうしてキバナさんはスナヘビに守るを発動させなかった？
私がジークに違う技を仕掛けさせたのには驚いてたから、スナヘビに攻撃が当たると思っていたはずなのに…
｢やるな〜。俺様ちょっと驚いちまったぜ｣
攻撃されてもいい理由があるんだ、きっと
〈スナヘビを疲れさせるのが目的だから、攻撃は後で〉
それから私達は、指示のあべこべを何度かパターンを変えてみたが、キバナさんは全く動じていなかった
よく私達のことを観察しているし。的確な判断でスナヘビをリードしてる
手強い…。けど、策はまだ尽きてないし、隙は必ず出てくるはず
〈そろそろ次の手に移ろう〉
ジークは攻撃を避けながら、わざとスナヘビの近くを跳ねたり走ったりしておちょくりまくった
｢バワワッ｣
〈相変わらず変な笑い方、でも馬鹿にしてるのはすっごく分かるから良し！〉
対してスナヘビは、悔しそうな顔をして何とかジークに一発当てようと躍起になった
｢あれぇ？当たらないなー？｣
私の言葉に顔を真っ赤にさせ鼻を荒くさせるスナヘビ
ちょっと申し訳ないけど、これも作戦だ
｢しゃっ、しゃーっ！｣
スナヘビはキバナさんの指示よりも余分に技を繰り出しているが、ジークはそれを軽々と避けていく
｢おっそいなぁ｣
私の煽りに合わせジークも舌をびろびろさせて挑発する
怒りが頂点に達したのか、スナヘビはジークをギッと睨みつけた
あれ？体がビリビリして…！蛇睨みか！
攻撃を受けたのはジークなのに、五感全てを共有してるからか、私にも痺れる感覚が伝わる
実際には私は麻痺してないけど、ジークは…
｢ウゥ…｣と呻き声が聞こえる
バトルでは怪我や状態異常は当たり前
分かってはいたけど、やっぱり辛いな
予想してたのに反応できなかったのが悔しい…
まずは回復、タイミングをみてジークに木の実を渡さなきゃ
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ふっとう(プロフ) - 伯方の塩さん» ありがとうございます！お話を上げたのでぜひ読…、もしかしたらもう読んでくれてるかもですね。これからも今日明日をよろしくお願いします^^* (2021年5月15日 23時) (
レス) id: 09faf525cc (このIDを非表示/違反報告)
伯方の塩 - 楽しみにしてます！！！無理せず 頑張ってください (2021年5月15日 20時) (レス) id: 206e5936d8 (このIDを非表示/違反報告)
伯方の塩 - 楽しみにしてます！！！無理せず 頑張ってください(*´∇｀*) (2021年5月15日 20時) (レス) id: 206e5936d8 (このIDを非表示/違反報告)
ふっとう(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます！そろそろ更新しますのでお楽しみに！ (2021年5月11日 11時) (レス) id: 09faf525cc (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - ジーク！！！！可愛い…これからも無理せず頑張ってください (2021年5月11日 1時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふっとう | 作成日時：2021年3月31日 20時
