２３話：ご満悦 ページ26
｢んー、さっぱり分からん｣
何か裏があるんじゃないかって思ってたけど…、考えすぎだったかなー
私達はいまラテラルタウンの北西にある壁画の前に立っている
それにしても、この壁画といい地上絵といい…、ガラルは大きいものが多い
私は壁画を見上げた
こんな大きな絵を本当に王族が？高貴な身分の人がそんな重労働しないでしょ…
｢巨大化したドーブルが落書きしたっていうなら、まだ信憑性があると思うけど。…ね、ジーク。……ジーク？？｣
辺りを見渡すがジークの姿はない
私は目を閉じジークとの繋がりを辿るように歩いていった
｢……壁、の中？｣
ふと下を見ると小さな穴が空いている
ジークくらいならギリギリ入れそうな大きさだ
仮に中に空道があったとしても、真っ暗でほとんど何も見えないと思うけど…
｢じぃーくー、戻っておいでー｣
しばらく待つが一向に戻ってくる気配がない
逆に遠ざかっているように感じる
穴掘り系のポケモンの通り道だったのかな？
何度かジークを呼んでいると、他の観光客にヒソヒソとされているのに気がついた
何やってんのあの子は…、このままだと私が壁に話し掛けるおかしな人間だと思われるじゃん！
｢バウッ！｣
｢やっと戻ってきた…。どこまで行ってたの？｣
ジークに触れながら聞いてみると、感情以外のものも読めた
暗い、…疲れた？
今までと違って考えまで分かる…！！
｢また、謎が増えた…。一応、プラターヌ博士にメールで報告しておこう｣
段々と気持ちがはっきり分かるようになってきたと思ってたら、急にリンク状態がグレードアップした
｢………考えて分かる問題じゃないし、宿に、いやポケモンセンターに行こうか｣
｢バワ？｣
疲れてるらしいし、センターに行く方がジークが休めるはず
私はジークを抱えポケモンセンターへ向かった
｢それでは、しばらくジークちゃんをお預かりしますね！｣
｢お願いします｣と嫌がるジークを見送ってから１時間後、ご満悦な状態で帰ってきた
｢わふぅ〜｣
｢初めは嫌がってましたけど、お風呂に入ってからマッサージしたら嬉しそうにしてましたよ！｣
センターのお姉さんはそう言ってふふっと笑っていた
｢それは良かったです。あの、今日泊まりたかったんですけど、部屋の空きはありますか？｣
｢ありますよ！それなら…こちらのルームキーをどうぞ！｣
私は彼女にお礼を言い、いまだ顔を蕩けさせているジークを抱き上げた
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ふっとう(プロフ) - 伯方の塩さん» ありがとうございます！お話を上げたのでぜひ読…、もしかしたらもう読んでくれてるかもですね。これからも今日明日をよろしくお願いします^^* (2021年5月15日 23時) (
レス) id: 09faf525cc (このIDを非表示/違反報告)
伯方の塩 - 楽しみにしてます！！！無理せず 頑張ってください (2021年5月15日 20時) (レス) id: 206e5936d8 (このIDを非表示/違反報告)
伯方の塩 - 楽しみにしてます！！！無理せず 頑張ってください(*´∇｀*) (2021年5月15日 20時) (レス) id: 206e5936d8 (このIDを非表示/違反報告)
ふっとう(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます！そろそろ更新しますのでお楽しみに！ (2021年5月11日 11時) (レス) id: 09faf525cc (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - ジーク！！！！可愛い…これからも無理せず頑張ってください (2021年5月11日 1時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふっとう | 作成日時：2021年3月31日 20時
