１４話：一緒に寝よう ページ17
｢明日、町の案内が終わったら呼びましょうか？｣
｢ぜっ、ぜひ、お願いします！｣
空飛ぶタクシー…って
ガラルでは当たり前の交通手段なの？
ろくに考えもせず飛び出したから、情報不足だった…。完全に私の自業自得だ
時間は見てなかったから正確には分からないけど、バウタウンからここまで来るのに５時間は軽く超えてた…と思う
そんな便利なものがあるって知っていたら絶対乗ってたのにぃ！！
自転車の漕ぎすぎで足がパンパンなのに…
心の中で泣いていると、腕をぽんぽんと叩かれたので見てみたら、ジグザグマが呆れたような顔して笑っていた
ヤローさんにジグザグマのタイプは聞いていたけど、本当ワルなやつ！
別にいいんもんね！次からタクシーを利用すればいいだけの話なんだから！
ジグザグマと私が繰り広げる攻防を知らない彼は、｢本当に仲がいいですねぇ｣なんて微笑ましそうに私達を見ている
ジグザグマはそんな彼の顔を見て、ツンとした態度になり私を置いて階段を上っていってしまった
うーん、今までご飯をくれてた相手に塩対応が過ぎるんじゃ？
｢ジグザグマは僕に対していつもああですから｣
思ったことが顔に出ていたらしい、｢気にせんで下さい｣と言われてしまう
そして、｢初めてあった頃に比べれば｣と彼は苦笑いした
当時のジグザグマ、どれだけ酷かったんだ
それから、彼と少しだけ話をして私は客室に戻った
いざ寝ようとベッドに横になると、布団の上からバフっとジグザグマが飛び乗ってきた
｢重いよ、じぐぢゃぐま………あっ｣
か、噛んだぁぁぁぁ！！！！
恥ずかしくて眠気が吹っ飛んだ！！
ジグザグマは盛大に笑い転げている
｢いまのは眠くて口が回らなかったというか、それにジグザグマって言いづらいし…
ジークって…、呼んでいい？｣
｢……………。｣
流石に出会って一日であだ名は馴れ馴れしかったか
そう思って謝ろうと体を起こしジグザグマの頭に手を置いてみる
だんまりで何を思ってるか分からないので、聞くより触れた方が早いのでそうしてみれば以外にも嬉しい反応だった
｢！…嫌じゃないならこれからもこう呼ぶよ。改めて、これから宜しくねジーク｣
ジグザグマ…、いやもうジークか
照れ隠しなのか胸にバッと飛びついて頭をぐりぐりと押し付けてくる
私はジークの体を受け止めそっと抱きしめた
｢明日は早いよ。もう寝よう｣
この夜、私達は一緒の布団で眠った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 227人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ポケットモンスター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふっとう(プロフ) - 伯方の塩さん» ありがとうございます！お話を上げたのでぜひ読…、もしかしたらもう読んでくれてるかもですね。これからも今日明日をよろしくお願いします^^* (2021年5月15日 23時) (
レス) id: 09faf525cc (このIDを非表示/違反報告)
伯方の塩 - 楽しみにしてます！！！無理せず 頑張ってください (2021年5月15日 20時) (レス) id: 206e5936d8 (このIDを非表示/違反報告)
伯方の塩 - 楽しみにしてます！！！無理せず 頑張ってください(*´∇｀*) (2021年5月15日 20時) (レス) id: 206e5936d8 (このIDを非表示/違反報告)
ふっとう(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます！そろそろ更新しますのでお楽しみに！ (2021年5月11日 11時) (レス) id: 09faf525cc (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - ジーク！！！！可愛い…これからも無理せず頑張ってください (2021年5月11日 1時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふっとう | 作成日時：2021年3月31日 20時
