１３話：タクシーって飛ぶの？ ページ16
突然の衝撃に驚いたが、犯人はすぐ見つかった
｢こら！もう少し穏やかに登場できないの？｣
｢バワワワッ｣
くっ！腹立つぅ！！
いま体が触れてる状態なので、私の気持ちを読んだジグザグマはべぇーっと舌を出した
なんで？と思ったが私の手にある携帯を睨みつけているときの感情が不快感だったから、何となく察した
２階からわざわざ携帯をヤローさんの所まで持ってきたのは、着信音が嫌だったからなのかもしれない
｢ジグザグマ、これは遠くの人と話せる機械で危ないものじゃない。私と話したい人が音を鳴らしてるだけだよ｣
って言っても分かりづらいかー
嫌だろうけど慣れてもらわないと。振動だけじゃ着信に気付けないし
ジグザグマは｢くぁ〜｣と欠伸してソファから降り
こちらをちろりと見た
分かってくれた、というよりしょうがないなって感じだ
｢あれ、ジグザグマ？また降りてきたんですね｣
｢！早いですね｣
ヤローさんもう上がったんだ
｢えぇと、さっきの電話が気がかりで…｣
｢大丈夫でしたよ。たぶん、ずっと着信が鳴ってたから出てくれたんですよね？｣
｢急ぎだといけないと思ったんですが、余計でしたねぇ…。すみませんAさん｣
この人、ほんとう優しいなぁ
｢こちらこそすみません。ワタルは友人なんですけど、兄みたいなもので…私に対して過保護な所があるんです｣
｢ワタルさんは友達思いのいい人ですね。…少しおっかないなぁとは思いましたが｣と苦笑する彼
｢あはは！分かります。チャンピオンになってから段々と凄みが増してきて怖いんですよー｣
同年代とは思えないほど大人びてるし
怒ってる顔は迫力満点だ
｢チャンピオン…ですか？｣
｢はい。ワタルはカントーのリーグチャンピオンなんです｣
彼は｢おぉ…｣と声を漏らした。そして、｢そうだったんかぁ、どおりで…｣と神妙な顔をしつつ、どこか納得した表情を浮かべた
｢ヤローさん。明日はよろしくお願いします
けど…何だか申し訳ないです。ジムリーダー直々に町を案内してもらうなんて。準備で忙しいはずなのに｣
｢いやぁ、それくらいお易い御用ですよ｣
｢ありがとうございます。それと、この町からナックルシティまでどのくらい時間が掛かるか分かりますか？｣
移動手段は主に自転車なんですが、と言えば
彼はきょとんとした顔で見つめてきた
｢もし、早く行きたいのなら空飛ぶタクシーがありますよ？｣
空飛ぶ…タクシー、だと？？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 227人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ポケットモンスター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふっとう(プロフ) - 伯方の塩さん» ありがとうございます！お話を上げたのでぜひ読…、もしかしたらもう読んでくれてるかもですね。これからも今日明日をよろしくお願いします^^* (2021年5月15日 23時) (
レス) id: 09faf525cc (このIDを非表示/違反報告)
伯方の塩 - 楽しみにしてます！！！無理せず 頑張ってください (2021年5月15日 20時) (レス) id: 206e5936d8 (このIDを非表示/違反報告)
伯方の塩 - 楽しみにしてます！！！無理せず 頑張ってください(*´∇｀*) (2021年5月15日 20時) (レス) id: 206e5936d8 (このIDを非表示/違反報告)
ふっとう(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます！そろそろ更新しますのでお楽しみに！ (2021年5月11日 11時) (レス) id: 09faf525cc (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - ジーク！！！！可愛い…これからも無理せず頑張ってください (2021年5月11日 1時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふっとう | 作成日時：2021年3月31日 20時
