１１話：横着者 ページ13
｢うわ、考え無しに走ってたけど…
こう見ると結構遠くまで来たんだなー｣
夕飯をご馳走になったあと
ヤローさんに今夜泊まる部屋に案内してもらい
私はいまその部屋で備品チェックを終えて
地図を確認しているところだった
｢クゥ？｣
どうした？というように、ジグザグマがぴたりとくっつくように隣に来て地図を覗き込んできた
ちなみに何故ジグザグマがここにいるのかというと、寝床は用意されてるのにわざわざ私に着いてきたのだ
嫌じゃないけど…、なんだかこそばゆい気持ちになる
｢にしても、お前と私のこの繋がりは一体なんなんだろうね？｣
ジグザグマはフンッと鼻で返事をした
感情の共有は、言葉までは正確に理解できないけど
…分からないって言ってるっぽい
｢…勝手に一緒に行くって言っちゃったけど
本当にこの町を出てもいいの？｣
私が聞くとジト目で睨まれてしまった
これは流石に共有が無くても分かる
｢確認しただけだよ！もし町を出るの嫌だったら、私の勝手に付き合わせるのは悪いし……って何その顔｣
｢バワワワワッ｣
変な笑い声…って、私はなんでこんなに馬鹿にされてるんだろ。まあ、嫌な感じはしないからあまり気にならないけどさ
お互い体が触れている間は感情が筒抜けだ
だからか、ジグザグマは出会ってから確認するように何度も私に触れてきていた
触れてくる度に安心している気持ちが流れてきた
同時に私を信じたいという気持ちも…
ジグザグマの今までを考えると仕方ないことだと思う
｢ジグザグマ。旅は面白いよ｣
嫌だったこと全部忘れるくらい
楽しい思い出でいっぱいにしてやりたい
私は照れているジグザグマに気付かないフリをして、広げていた地図を畳みバッグのポケットにしまった
そのとき、コンコンとノックの音がしたのでドアを開くとヤローさんが立っていた
｢お風呂沸いたんですが、入られますか？｣
｢えっ、私が先にいただいてもいいんですか？｣
一晩世話になる身なのに一番風呂をもらってしまっていいんだろうか…
｢もちろん、お客さんですから
僕らのことは気にせず入ってください｣
彼はまたニコりとして階段を降りていった
｢それじゃあ、私はお風呂に入るけど…どうする？｣
バッグから入浴セットを取り出しながら聞くと
ジグザグマは首を横に振ってベッドにごろんとした
そして、まるで早く行けというように片方の前足をぷらぷらと振っている
｢はいはい。じゃあ、行ってくるねー｣
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ふっとう(プロフ) - 伯方の塩さん» ありがとうございます！お話を上げたのでぜひ読…、もしかしたらもう読んでくれてるかもですね。これからも今日明日をよろしくお願いします^^* (2021年5月15日 23時) (
レス) id: 09faf525cc (このIDを非表示/違反報告)
伯方の塩 - 楽しみにしてます！！！無理せず 頑張ってください (2021年5月15日 20時) (レス) id: 206e5936d8 (このIDを非表示/違反報告)
伯方の塩 - 楽しみにしてます！！！無理せず 頑張ってください(*´∇｀*) (2021年5月15日 20時) (レス) id: 206e5936d8 (このIDを非表示/違反報告)
ふっとう(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます！そろそろ更新しますのでお楽しみに！ (2021年5月11日 11時) (レス) id: 09faf525cc (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - ジーク！！！！可愛い…これからも無理せず頑張ってください (2021年5月11日 1時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふっとう | 作成日時：2021年3月31日 20時
