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4話:男前なバイク乗り ページ9

「ほんとうに、いらない?
あっ、これとかさ!新しいギミックを追加した新作なんだけど乗ってみないかい!?」

初めての旅にでるんだからとっておきのものを!


その気持ちは十分うれしいんだけどね…


おじさんはわたわたしながら、次々に自転車をだしては張り切って勧めてくる


まさか、自転車を替えると言っただけでこんなに必死になって粘られるとは思わなかったなぁ


断るのはちょっと心苦しいけど…



「ごめんなさい。
私はこの折りたたみ式が欲しいの」


はっきりとそう言えば、
そうか…、と肩をがっくり落とすおじさん。

申し訳なく思いつつ足早にその場を立ち去った




店を出たあと早速替えたての自転車に乗り、叔母さんの家へと向かっていると



ブォン ブォンと音が聞こえてきた



音のする場所には、バイクに乗った叔母がエンジンをふかして待ち構えていた。


「…こんにちは、
お待たせしてすみません。」


「いいや!待ってないよ!
走る前にこいつの調子をみてたのさ」

にっと歯をみせて笑うこの女性が私の叔母だ



てっきり車で行くと思ってたけど…
まあ、バイクの方が速そうだしむしろ良さそう





だが、そんな考えはスバメの羽より軽いことを私は身をもって思い知ることになる





叔母さんはスピード狂で、休憩もろくに挟まずハジツゲタウンまでノンストップで走らせた




111番道路ですでにグロッキーに…
走行中もどさなかっただけ褒めて欲しいくらいだ

叔母さんの運転技術には舌を巻くが、二度とお願いすることはないな





町に着いたとき、
叔母さんは私を見てこう言った

「Aあんたすごいねぇ!
乗せたことのあるやつは皆ゲロったのに!」


「ちょっと心配してたけど、平気そうで安心したよ!」と、そのあと豪快に笑って去っていった



これには苦笑いしかでなかった…





私の表情が分かりにくいのか、それとも叔母さんが言ったように私は平気な顔をしてるのか…、疲れた頭はうまく回らずしばらく悩んでしまった。





一先ず身体を休ませたくてポケモンセンターへ入ると、私を見たジョーイさんは小さく悲鳴をあげた



このときジョーイさんはふらふらとおぼつかない足元に土気色の肌をしている少女を見て、

いまに死んでしまうのでは?と思ったらしい









よかった私の顔はちゃんと正常だったみたい

5話:萌えキュン死そうです→←3話:普通がいちばん



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D - 仕事で疲れてたからかな?エプロンごと引き離し〜で凄く泣きそうになってしまった(T . T) (5月19日 21時) (レス) id: e1459171f3 (このIDを非表示/違反報告)
ソウルズ(カービィ)LOVE(プロフ) - はじめまして!この作品、世界線(?)が大好きです!トリップものって、普通はその世界を楽しむ線でストーリーが進んでいくのに対して、この作品は元の世界に戻ろうとするストーリーが新鮮で大好きです! (2021年8月9日 22時) (レス) id: 604407214b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふっとう | 作成日時:2020年12月21日 19時

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