２６話：ついつい ページ35
｢それで、Aはどこに行くつもりなんだ？｣
｢マサラタウンへ！
カントーで最も偉いポケモン博士に会いに｣
｢あの集団に絡まれたのは災難だったな｣
｢でも助かったよ
ワタルがいなかったら今頃どうなってたか…
それにしても複数を相手にするなんて
ワタルはバトルがとても強いんだね｣
｢数が多くて少し手こずったが
Aと戦ったあの男が一番強い奴だったと思う
お前が気にしているようだから言っておくが
バトルでハクリューが傷ついたことをそんなに気負わなくてもいいんだからな｣
私、そんなに顔に出てたかな
｢別に気負ってなんかないよ｣
｢…まだ礼を言えていなかったな
A、俺の大事な仲間を気にかけそして助けてくれたこと、心から感謝するよ｣
本当に真っ直ぐ言葉を投げてくるよね
｢ポケモンを大切にするお前は良い人間だ
俺はそんなお前に対して心を許している｣
出会って一日の私に？
｢それは…、悪い気しないなぁ
じゃあお願いがあるんどけど一ついい？｣
今までだったら自分から誰かを頼ろうなんて思いもしなかったけど
｢？｣
こんな風に図々しくなるなんて
｢飛行ポケモンいるならマサラまで乗せてってよ｣
ワタルと一緒だと不思議と楽しくて
｢俺が言っているのはそういうことじゃなかったんだが…｣
意地悪なことを考えてしまったり
｢とっくに私は君に裃を脱いでいるけれど？｣
つい甘えたくなってしまう
｢A、わざと言っているだろう｣
私はワタルのジト目を意にも介さず、彼の腰にあるモンスターボールに手を伸ばした
｢おい、勝手に人のボールを…！｣
カチッ
｢カイリューだ！本物、初めて生で見た…｣
かっこいい…と小さくもらせば
それに気を良くしたワタルはそうだろう！と自慢気にしている
ちょろいな、なんて思ってしまったのは
ここだけの秘密
｢カイリュー！そらをとぶで俺達をマサラタウンまで運んで欲しい！できるか？｣
初めての空の旅は最高だった！
まるでジェットコースターみたいで
楽しくていつまでも背中に乗っていたいくらい！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 171人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ポケットモンスター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
D - 仕事で疲れてたからかな？エプロンごと引き離し〜で凄く泣きそうになってしまった(T . T) (5月19日 21時) (
レス) id: e1459171f3 (このIDを非表示/違反報告)
ソウルズ(カービィ)LOVE(プロフ) - はじめまして！この作品、世界線(？)が大好きです！トリップものって、普通はその世界を楽しむ線でストーリーが進んでいくのに対して、この作品は元の世界に戻ろうとするストーリーが新鮮で大好きです！ (2021年8月9日 22時) (レス) id: 604407214b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふっとう | 作成日時：2020年12月21日 19時
