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19話:綺麗なあの子 ページ27

博士が運転する車で
トウカの森の前に建つ小屋へ行き

そこに住むおじさんの船に乗せてもらった


「Aちゃーん!がんばれー!」


ごめん、博士
手を振り返す余裕もないです…


あっという間にカイナヘ着き

「ありっ、うっぷ!がどう、ございました!」
なんとかお礼を言っておじさんの船を降りた



私は地面を見つめ無になった



しばらくして落ち着き船乗り場に向かって歩いた。街並みはそんなに変わってないみたい


目的の場所に着くと
そこには大きな旅客船があった


「あれに乗るのかー」
思ったより大きいなー


そうして眺めていると、後ろへと何かに引き寄せられるような感覚が?



振り返ると目の端に青が映った



というか、足!浮いてる!


「キルゥッ!!」


「え、なん、え?キルリア!?」


なぜばれた!?
家には近づいてすらないのに!


「キルリア!ちょっ…

ぐるぐるしないでー!」


あれ、聞こえてない?


「きるりあぁぁぁああ!??」


なんでー??


回転する最中キルリアの顔がちらと見えた



拗ね、てる?



「………ソラ!」

私の体はピタリと止まる
あと少しでも回ってたら危なかった



ちなみに私が『ソラ』と呼ぶこの子は
父さんのポケモンで、普通の個体とは違って体色が綺麗な空色をしている

あだ名は私が勝手に付けたものだ



「2人は私がここに来てること知らないよね?」


こくっと頷くソラをみて安心した


私が街に帰ってることに気付いたのに黙っててくれたのか…


「ご乗船の方はお急ぎください!
まもなく出航いたします!」


アナウンスが流れ

服をグイッと引っ張られた!


「わわっ、痛っ」
思いのほか力強く引かれ尻もちをついてしまった


「キル…」


「ソラ、ごめん
やっぱり私は一人で行くよ」


「!」

怒ったような顔でぽかぽかと肩をたたいて
それからギュッと私を抱きしめ頭を撫でた


「いってきます」


名残惜しそうにするソラを残し
船に乗った私はデッキから手を振った


汽笛が鳴り

ソラの姿はだんだんと見えなくなり
街も小さくなっていった







船内の通路を歩きながら、博士が取ってくれたチケットの部屋番号を確認していると



【ふなのりが しょうぶを…】



あ、結構です



【かんぱんに いこうと もちかけてきた】



力こぶパァンッもしなくていいです



【しょうじょは はっきり ことわった!】






貼紙あるでしょ!

『バトルは御遠慮下さい』って!

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D - 仕事で疲れてたからかな?エプロンごと引き離し〜で凄く泣きそうになってしまった(T . T) (5月19日 21時) (レス) id: e1459171f3 (このIDを非表示/違反報告)
ソウルズ(カービィ)LOVE(プロフ) - はじめまして!この作品、世界線(?)が大好きです!トリップものって、普通はその世界を楽しむ線でストーリーが進んでいくのに対して、この作品は元の世界に戻ろうとするストーリーが新鮮で大好きです! (2021年8月9日 22時) (レス) id: 604407214b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふっとう | 作成日時:2020年12月21日 19時

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