６話：これってホラー？ ページ11
自転車で走っていると冷たい空気が
すぅっと体をなでていく
ポケモンセンターを出たのは日の出を見てすぐだったから、いまはまだ少し肌寒い
｢でも、朝の空気っていいな〜｣
濡れたような土の匂いが『朝』らしくて
けっこう好きだったりする
そのまましばらく走ると道路の終わりが見えてきた。
その先は野生ポケモンが出る草むら
｢入る前に少し休憩しようかな｣
自転車を折りたたんで、
布の包みからまだ温かいそれを１つ取り出す
｢ははっ！
丸くてタマゴみたい！｣
ラッキーらしいおにぎりだ
それは半分でもかなりの量だったけれど
ものすごく美味しい上に
昨日の夕方から何も食べていないというのも相まって、私はおにぎりを丸々一個食べきった。
お腹は文字通りふくれてしまって
もうしぱらく休んでから行くことに
休憩を終え、むしよけスプレーを全身にくまなくかけて草むらの中へ入っていく
スプレーのおかげでポケモンは寄ってはこないが、
代わりに同年代の血気盛んな若手トレーナー達が勝負を挑んできた。
申し込まれる度にいつもの問答をして、草むら一帯にいるトレーナーがいなくなるまで繰り返した
トレーナー達は悪くはないんだけど…
こう、あまりにも多いと辟易してしまう
そうしてやっとの思いで
洞窟の入り口へと辿りつくことができた。
入る前にもう一度スプレーしようとしたが、使い切ってしまったのか中身が空になっていた。
バッグの中を探してみたけど予備も無かった…
このまま洞窟に入るのは危険すぎる。
スプレーを買うために町へ戻るにしても、
またあの草むらを通らないといけないし…
洞窟か草むらか…
｢しょうがない、もどるか｣
比較的リスクが低いのは後者だと考えた私は、
ため息をついてもと来た道へと足を向けた。
そのとき
目の前に人が立っていた
｢………。｣
いつからそこにいたんだろう？
【いっしゅんだけ Aはこきゅうを わすれた！】
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D - 仕事で疲れてたからかな？エプロンごと引き離し〜で凄く泣きそうになってしまった(T . T) (5月19日 21時) (
レス) id: e1459171f3 (このIDを非表示/違反報告)
ソウルズ(カービィ)LOVE(プロフ) - はじめまして！この作品、世界線(？)が大好きです！トリップものって、普通はその世界を楽しむ線でストーリーが進んでいくのに対して、この作品は元の世界に戻ろうとするストーリーが新鮮で大好きです！ (2021年8月9日 22時) (レス) id: 604407214b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふっとう | 作成日時：2020年12月21日 19時
