どうも、お邪魔します。【桃】 (ページ3)

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制裁ページ3

『スッキリしたああああ』

「シャンプー買って」

『それはだるい。ほんまにだるい、ちゃうやん！お前も使ってるやん！抗議！抗議やで！』

「私が使うのは当たり前だし入り浸りすぎなの。入り浸るなら、持ってきてよ」

『しゃあなしやで？忘れるからLINEして』

「はいはい。」

男女の友情って成立する。私たちが代表例。
胸を張って言える。

お互い最初は恋人というものもいたし、普通に生活していたけど

あまりにも仲が良かったのか、私たちはほぼ同時期にそれぞれの恋人から別れを告げられた。

『社会的に制裁くらわせたい』

「怖いな、あんた」

『俺が～もっと仕事できたらええのに、まだよぼよぼのよちよちやねんで！無理や！』

「せやな、耐えしのぐしかない。生きねば……」

『生きねばならぬのか…しんどいて～もう！』

当時は別れた原因にお互い心当たりがありすぎてむしろ笑ってしまったし

気を遣わない今の関係性に満足した。

だからこれでいいって思っていたし今も思っている。

会社の人も、同期も
小瀧と大沢かー、ハイハイ。と受け入れているし

もはや空気、でもなくなると苦しくなる。

「酒飲んで忘れよう」

『せやな、そんで朝起きて会社行ってまた現実受け止めような』

「おう」

ハイタッチをして、そのまま熱い握手をする。

『寝る場所ジャンケン。ジャン負けベッドな』

「普通はコタキチがソファだよ？」

『はいせーの！』

結局私が勝ったけど、
なんだかごちゃごちゃ言ったコタキチがソファに行った。

突然モテる男感出してくるの一周回って面白いよコタキチ。