☆ ページ10
ママもすげぇ頑張ったんだぞ。
普段はこれでもかってくらい
泣き虫で甘えんぼのママが。
一晩中一睡もしねぇで。
弱音一つ吐かずに。
あなたをこの世に送り出す
その瞬間に向かって
全身全霊で頑張ってた。
男なんて。こんな時
無力なもんだな。
苦しむ彼女の隣で
「がんばれ」「大丈夫」って
繰り返すことしかできなかった。
....今？
さすがに眠ってるよ。
俺らの数メートル先のベッドで。
あなたを産み終えて。
安堵とあふれる幸福感に
満ちた寝顔で。
あなたに会う前に。
まだ薄っすら汗の残るその額に。
”ありがとう。お疲れ様”って
チュウしてきたよ。
いつかあなたも。
ママのようになるのかな。
愛する誰かとの命を。
全力で産み出すんだろうな。
...あ....
親の実感なんて。
まだまだねぇって思ってたけど。
何、早々に妄想してんだか(苦笑)。
不意に熱くなる目がしら。
やべ...っ...
「かず」
いつのまにか。起き上がって
ベッドから出て来てた彼女。
２人でベビーベッド囲んで。
言葉もなく赤んぼを見つめる。
「昨日までここにいたのにね」
ぺちゃんこになった
おなか触りながら。
ふふって柔らかく微笑む彼女。
「信じらんねぇよな。
...お前に似てる。特に目元が」
「そう？(笑)
かずにそっくりだよ。
ほら、この手の形とか。
指の感じとか。」
「やなとこ似ちまったな(苦笑)」
「神様っていちいち器用だよね(^^)」
できることなら。手はそっちに
似てほしかったんだけど。
すげぇ嬉しそうにお前が笑うから。
なんか俺まで嬉しくなってきちまって。
そっと抱き寄せた肩。
すぐに頭もたれかけてくる彼女。
そうしてまた２人で。
飽くことなく小さな命を
愛でるように見つめ続ける。
ん。
やっぱ目はそっちでしょ？
でもって。
あぁ、鼻と口が俺なんだな(笑)
絶妙に俺ら２人が
しっかりミックスされてる。
やっぱすげぇな。神様って。
や。神様よりすげぇのは...
そう、あなただよ。
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かこ(プロフ) - kazuさん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます(*^^*)いつかは...でも今はまだ妄想上であってほしいですよね(^.^)今はまだ私たちがヒロインでいっぱい夢みちゃいましょう♪嬉しいお言葉本当にありがとうでした〜(///∇///) (2016年12月4日 21時) (
レス) id: dcc5e96cf5 (このIDを非表示/違反報告)
kazu(プロフ) - かこさん素敵なショートストーリーありがとうございます。すっごく胸がキュンキュンしました。今の彼等にこのお話しが当てはまる日がいつか来るのでしょうね。その日まで自分が主人公になって5人との結婚を夢みたいなと思います。ありがとうございました。 (2016年12月4日 21時) (レス) id: 3d79f0a9bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2016年12月4日 11時
