10. 嵐の予感 ＜S side＞ ページ10
その時。今まで黙っていた俺の両親が
やり取りに割って入ってきた。
「宮下、何かと不安はあるかと思うけど
翔もああいってることだし。
Aちゃんもそう望んでるし。
ここはうちの翔にまかせて
もらえないだろうか？
私達もできる限り責任を持って
アシストするから」
....マジかよ？！
そんな簡単な話っ？！
絶ってぇまずは反対されると
踏んでたのに。
....よく考えりゃ、
うちの親、昔っから
Aのこと気に入ってるんだよな。
でもって。俺もAの両親に
すげぇ信頼されてるのわかるし。
予想外に進んでいく話に。
逆にあっけにとられている
俺とA。
俺たちをよそに両家の親たちはもう
引越の段取りとかどんどん
盛り上がって決めていく。
.....ま、マジかよ......
チラッとAを見たら。
俺のシャツの裾、しっかり握って
興奮気味に頬紅潮させてる。
あーあ。ガキみてぇに
目キラキラさせて(笑)。
願った通りの展開にとまどいながらも
ワクワクしてる感じ伝わってくる。
そう。あん時もおんなじ顔してた。
空に浮かぶアドバルーン見て。
あの下まで行きたいって
言いだしたA、
自転車の後ろに乗っけて
川沿いの土手を走り続けたあの日。
あの時とおんなじ瞳してる...
....ぷっ(笑)
そのまんまじゃんっ(^^)
あれから１０年以上は経ってるのに
成長してねぇーなぁ、Aも(笑)。
思わずAの頭に
ポンと手を置いたら。
俺を見上げてこの上ねぇってくらい
嬉しそうにつぶやいたA。
「....ありがと。しょーちゃん」
「....どういたしました(*^^*)」
そこには。俺の後ばっかついてきた
５歳のAが確かにいたように見えた。
うん。大丈夫。
俺らきっとうまく
やってける気がする。
本当の兄妹以上にさ。
１時間前まで。想像だに
してなかった怒涛の展開に。
まだ若干とまどいつつもあったけど。
どこか胸を弾ませている自分も
否めなかったのはなんでだろうな。
そんな俺の２０１２年の幕開け。
早くも嵐の予感......
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かこ(プロフ) - 翔loveさん» ありがとうございます！まだまだ続く今回のストーリー、どうぞしょーちゃんとの同棲生活楽しんでくださいねー（＾＾） (2014年3月8日 9時) (
レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
翔love - 面白かったです！最高でした！！更新待ってマーーーース！！！！！！ (2014年3月7日 15時) (レス) id: 689a8ee5d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2014年3月4日 18時
