35. 甘く切ない味 ページ35
”せっかくのバースデーだし
もう少し雰囲気上げようか？(^^)”
と言って。
ケーキの横に置いてあった
アロマキャンドルに
火を灯すしょーちゃん。
それからお皿とフォークを手に取った。
「さー、食うぞっ♪
最近のコンビニケーキも
なかなかイケるんだぞっ(^^)」
「うん....(^^)」
不器用なしょーちゃんは。
ケーキを皿に載せる時
やっぱり横に倒してしまって。
あわてて立て直したけど
ケーキは少し形が崩れてしまった。
「もぉーっ(笑)」
「ごめん、ごめんっ(苦笑)」
「いただきまーす....あ。おいしいっ♪」
「だろーっ？(^^)」
その瞬間、合った目と目。
キャンドルの灯りに照らされた
しょーちゃんの顔に
なぜだか胸がきゅんとしてしまって。
次の瞬間、あわてて打ち消す。
や....やだ.....っ....何っ、これ？！
とまどいながらもう一度
しょーちゃんに目を向けたら。
さっきの衝動が嘘みたいに
いつも通りの私で。しょーちゃんで。
....なぁんだ(笑)
気のせいだったんだ。
きっとこの素敵なキャンドルの
せいだったんだね(苦笑)
なんだか妙にほっとして。
おいしそうにケーキを食べる
しょーちゃんと一緒に私も食べ始めた。
１９歳のバースデーは。
思い描いていた通りとは
全然違っていたけど。
私の人生の中で
きっと忘れられない日に
なるんだって思うよ、
しょーちゃん。
そして。
しょーちゃん作の
クッキープレートも。
それが載った、
ちょっぴり不格好なケーキも。
しょーちゃんの愛が
いっぱいいっぱい詰まってた。
甘くて優しくて、
でもちょっぴりほろ苦い
切ない涙の味がしたんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 507人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かこ(プロフ) - 翔loveさん» ありがとうございます！まだまだ続く今回のストーリー、どうぞしょーちゃんとの同棲生活楽しんでくださいねー（＾＾） (2014年3月8日 9時) (
レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
翔love - 面白かったです！最高でした！！更新待ってマーーーース！！！！！！ (2014年3月7日 15時) (レス) id: 689a8ee5d0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かこ
| 作成日時：2014年3月4日 18時
