32. サプライズ ページ32
あれから駅前のドトールで
1人泣いて。泣いて。
気がついたら２３時過ぎていた。
....帰らなくちゃ。
門限過ぎちゃった....
半ば放心状態で
マンションに向かって歩き出す。
....ふふっ...こんな状態なのに。
こういう事だけは
きちんと忘れないんだな。
そんな自分に思わず自嘲してしまう。
それはもちろん。
春樹の気持ちに
気付けなかった自分への。
そして目の前の事態に
いっぱいいっぱいで
自分の気持ちを
伝えることすらできなかった
自分への自嘲でもあったんだ。
足取りが重い。
きっと目真っ赤だよね。
しょーちゃんもう帰宅してる？
顔合わせたくないな。
こんな顔。情けない姿
見られたくないよ....
今日も残りあと1時間弱。
なんてバースデーだろう。
なんて散々な19歳の幕開け。
エレベーターを降りたら。
静まり返ったフロア。
鍵を取り出して
部屋のドアをあけたら
廊下は真っ暗だった。
よかった。
しょーちゃん、まだ帰ってない。
でもふーっと一息ついて。
リビングへと向かったら。
近づくにつれてほのかな灯りが
目に入ってくる。
.....何.....？
しょーちゃん、
電気消し忘れたまま
出かけちゃった....？
そう思いながら
リビングのドアを開けたら。
それと同時に聞こえてきた声。
「おかえり」
そこにはダイニングテーブルに腰掛けて
笑顔でこちらを見ているしょーちゃんの姿。
そして目に飛び込んでくる
淡いオレンジ色のキャンドルの灯り。
...え....何.....あ.....っ....
テーブルの上には
シャンパングラス２つとボトル。
そしてその隣には不思議な物体...
これ.....ケーキ....なの？
いちごが載った
コンビニのショートケーキが
円を描くようにいくつも並んでいて
一つのホールケーキのようになっている。
その上には森永の
チョイスクッキーが載っていて。
解読困難な文字らしきものが
チョコペンで書かれている。
”A”って。読める.....
しょーちゃんが書いたの....？
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かこ(プロフ) - 翔loveさん» ありがとうございます！まだまだ続く今回のストーリー、どうぞしょーちゃんとの同棲生活楽しんでくださいねー（＾＾） (2014年3月8日 9時) (
レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
翔love - 面白かったです！最高でした！！更新待ってマーーーース！！！！！！ (2014年3月7日 15時) (レス) id: 689a8ee5d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2014年3月4日 18時
