31. 俺なんだ ＜S side＞ ページ31
相葉ちゃんの言った方向見たら
Aから１ブロック先に
それらしき2つの姿。
遠目ではっきりと見えねぇけど。
あのクラス写真で見た
男のように見える。
Aの想い人、だよな...？
ちょっ....待てよ。
あの男とうまくいって。
バースデー祝って
もらうんじゃなかったのか....？
あいつに彼女いた....？
....まさか告る前に失恋した？
その時青信号に変わって
再び動き出したバス。
まだ座り込んだまま泣いてるA。
どんどん後ろに、小さくなっていく
Aの姿、目で追い続けながら
相葉ちゃんがつぶやく。
「あー....(＞＜)
マジで大丈夫かなぁ、あの子...
え？！しょーちゃんっ？！」
気がついたら。
窓にぴったりひっついて
かぶりつくようにして
小さくなっていくAを
目で追っていた。
驚いて俺の名前を呼ぶ
相葉ちゃんの声なんて
耳に入らずに。
そうしてるうちにも遠ざかるバス。
ついには見えなくなってしまった
Aの姿。
その間、Aは立ちあがったようには
とても俺には見えなかった。
いつまで泣いてんだよ？
ちゃんと1人で帰れんのか？
早く立ち上がれよ.....っ
....くそっ！
ロケバスじゃなかったら
即行降りんのに....っ！！
手にしていた携帯に気付いて。
すぐAにメールや電話してみるも
全く反応はなかった。
....A.....
スタジオに着いてからも。
わずかな休憩時間に
アプローチしたけど
やっぱり何の返事もなかった。
....”うまくいきそう”って。
そう俺に言ってたよな。
よく思い出してみれば。
だから日本に残りたい、って
お前、言い出したんだよな。
....何やってんだよ、Aっ。
わかんなかったのかよ、
あいつに彼女いるって。
何、勝手に思いこんでたんだ....っ...
.....でも。人の事言えねぇよな。
俺だって。あずさの変化に
気付けなかった。
そんな俺にAを
責める権利ねぇや。
それよりも。今どんな気持ちで
いんだよ、A？
せっかくのバースデーなのに。
今年は両親もいねぇ
バースデーだってのに。
一人ぼっちのバースデー。
いや。
一人なんかじゃない。
.....そう、今のAの側に
いてやれるのは
.....俺、なんだよ。
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かこ(プロフ) - 翔loveさん» ありがとうございます！まだまだ続く今回のストーリー、どうぞしょーちゃんとの同棲生活楽しんでくださいねー（＾＾） (2014年3月8日 9時) (
レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
翔love - 面白かったです！最高でした！！更新待ってマーーーース！！！！！！ (2014年3月7日 15時) (レス) id: 689a8ee5d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2014年3月4日 18時
