28. 事実 ページ28
「あ。こちら、鈴木千夏さん。
S女の一年生。」
「はじめましてっ。鈴木です」
セミロングの、柔らかそうな髪。
こぼれそうなくらい大きな瞳。
色も白くて。小さな口。
笑顔もまぶしい。
小柄で。華奢で。綿菓子みたいで。
守ってあげたくなるタイプ。
あぁ、同性の私から見たって
かわいいって思う。
同じようにワンピース着てるのに
私みたいに付け刃じゃなくて。
きっと普段から
こういう甘いテイストを
着てるんだろうなってくらい
板についてる。
そして。春樹を見つめる瞳は
愛にあふれている感じで。
春樹、この人....もしかして......
「....春樹....？」
やっとの思いで問い返した私に
春樹は決定的な一言を告げた。
「俺達さ、先月から付き合ってるんだ」
頭の中が一瞬で真っ白になる。
体も。一ミリも動けない。
でも。自分のことで
いっぱいいっぱいみたいな春樹は
そんな私の様子になんて
ちっとも気付かないまま
緊張から解き放たれたように
雄弁に言葉を続けていく。
「卒業式の前にさ、
いきなり告白されたんだけど。
あ、３年間ずっと通学電車の中で
俺のこと観ててくれたらしくてさ(*^^*)
なんか、そんなこと知っちゃったら
俺もすげぇ嬉しくなって」
「やだっ 春樹くんっ(＞＜)
恥ずかしいよっ
それ以上言わないでっ///」
恥ずかしそうに春樹をこづく
その女の子。
.....鈴木、さん......
なんか。お似合いだ。
だから余計に何も言えない。
声すら出てこない。
どうしよう.....どうしたら.....
その時。彼女に向かって春樹が言う。
「んな照れることないって。
こいつは俺の親友だし(^^)」
...え....っ...親....
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かこ(プロフ) - 翔loveさん» ありがとうございます！まだまだ続く今回のストーリー、どうぞしょーちゃんとの同棲生活楽しんでくださいねー（＾＾） (2014年3月8日 9時) (
レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
翔love - 面白かったです！最高でした！！更新待ってマーーーース！！！！！！ (2014年3月7日 15時) (レス) id: 689a8ee5d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2014年3月4日 18時
