15. ゆがむ姿 ページ15
どのくらい走ったんだろう？
追いかけてこない先輩。
でもそれでいい。
不謹慎だけどホッと安心する。
気がつくと前方に
出口の灯りが見え始めた
もう走るのをやめ、
歩きはじめた私。
不意に。自嘲的な笑みが
こぼれてくる。
....ふふ....はは...
バッカみたい。涙も出てこない。
誘われて。いい気になって。
うわついて。
ちゃんと相手を見ぬけてなかった。
"恋に恋してただけ”。
自業自得。パパの言った通りだよ。
私、男見る目ないね......
ため息一つついて。
一人出口を抜ける。
夜のショーが始まったみたいで。
私の他には帰ろうとする人は
誰もいない。
ここから。電車なら
１時間半くらいかな。
緊張状態で気がつかなかったけど。
そういえばおなかすいてきたな。
相葉さんの中華料理屋さんに
寄ってから帰ろうかな....
ともすれば。
落ち込んで暗くなってしまいそうな
自分を一生懸命奮い立たせて。
帰路につこうとして
顔を上げたその瞬間。
目に飛び込んできた光景。
瞬間目を疑った。
あわててこすってみたけど
やっぱり消えない。
ほ....本物....？
そこには。
サングラスと帽子姿で。
パパが立っていた。
いつから...いたの....？
私に気がついて。
ちょっぴりバツが悪そうな顔しながらも。
居たって堂々と片手上げて。
少しおどけつつ。声をかけてくるパパ。
「....よっ....」
パパの姿が。
どんどんゆがんでいく。
変だな。
さっきまでちっとも
涙なんて出なかったのに。
パパの顔見た瞬間。
壊れてネジが外れた
おもちゃみたいに。
涙が止まんないよ...ぉ....
「....もぉーー....いいかげん...
子離れしてよ....っ！！」
言い終えないうちに。
もうパパに向かって
駆けだしていた体。
その勢いのまま。
思いっきりパパに
飛び込むように抱きついた。
よろけることなく。
しっかりとそんな私を受け止めて。
強く強く。抱きとめてくれたパパ。
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あやや(プロフ) - あぁ、何度目のBLUEでしょうか？続編を読む前にまた、最初から読み返して号泣。私も相変わらずの家庭内別居状態なので自分と重ねてしまい号泣号泣。私の所にも潤くん迎えに来て〜！と思いつつ私の唯一のストレス解消です！また作品楽しみにしています！ (2018年10月23日 22時) (
レス) id: c04ac18ba1 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - モノクロさん» いつもいつもありがとう！そうだね、モノクロちゃんもいつかこういう日を迎える時がくるんだよね（想像してジーン（涙））（*^^*)その日まで私、妄想書き続けるわ〜(笑)なぁんて（^^) (2015年12月13日 10時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - kazuさん» ありがとうございます（^^)我が家にも娘がいるので（しょう担ですが(笑)）今回ツクールに転記するにあたって私も感慨深い気持ちに...（^^)潤くんは絶対素敵なパパになりそう♪あぁ、でもまだもう少しそれは先の話でお願いしたいっ！(笑)こちらこそありがとうでした♪ (2015年12月13日 10時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - 美月さん» ありがとうございます〜（^^)お化粧無事直せましたか？(笑)そう言ってもらえて本当にうれしいです。はい、これからもよろしくお願いします(*^^*) (2015年12月13日 10時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - みえこさん» 最後までお付き合いありがとうございます。こんな先の未来まで書いたのはあの時初めてでしたが、いつのまにかみな３０代に。今読み返すと不思議な気分です。また次回作でもお付き合いよろしくお願いします（^^) (2015年12月13日 10時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2015年12月1日 14時
