18. もうわからない ページ18
「あっ、ナイターやってるっ！」
「え、どこどこ？」
２人して。ほとんど同時に
窓に身体を寄せて
同じ方向に目をやる。
その瞬間。ゴチンと
ぶつかった額と額。
合う目と目。
その距離、わずか
１０センチ....
「...A...」
驚いて。声を出しかけた
形のいい唇。
微かに触れる
サラサラの前髪。
私の名前を口にする、
少し低めな甘い声。
潮の匂いと入り混じった、
大好きな翔の香り。
でも何よりも。
翔の大きな、
ビー玉みたいな瞳が
夜の街のライトを反射して
いつもよりもっと
キラキラ輝いている。
瞬時に吸い込まれて
いきそうなくらいに。
その時。ふっと
甘い色に変わった瞳。
その瞳に促されるように
そっと私は目を閉じた。
優しく重なる唇と唇。
何度も。何度も。
優しい春の雨みたいに
やまないキス。
でも繰り返していくうちに
どんどん熱くなっていく唇。
今、私達だけしかいない
ゴンドラの中。
わき起こってくる、
全てを翔に預けたい気持ち。
鼓動を増して。
甘く苦しくなっていく胸。
互いに求め合う唇から
伝わってくる気がするの。
翔も私と同じ気持ちなんだって。
ね、違う？...翔...？
でもそう感じた次の瞬間。
スッと。あっさりと
体を離した翔。
気がつくとゴンドラも
地上に近づいていた。
状況は飲み込めたけど。
さっきまでのキスとは
あまりにも対照的な翔の行動に。
「....翔？」
思わず問うた私に。
「...降りたら帰ろうか？
家まで送るよ(^^)」
何事もなかったかのように。
いたって普通の声で
そう答える翔。
え....”送る”って....
どうして？
まだデートする一日は
終わってないよ？
今日はこのままずっと
一緒にいられるって思ってたのは
私の勝手な思い込み...？
このキスはこれから始まる
２人の時間の序章だって感じたのは
私の早合点だったの....？
...もうヤダ...っ！
もうわかんない....っ...
翔の一言、一行動に
一喜一憂して。
翔が何考えてるのか、
もうちっともわからないよ...っ！！
「.....っ？！Aっ？？！」
気がついたら。
扉が開いたとほとんど同時に。
翔を置いて1人
ゴンドラから飛び出してた。
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かこ(プロフ) - まりママさん» またまたありがとうございます(///∇///)同姓同名？！私もびっくりです。そんなことあるんですね(〃∇〃)この作品から甘い翔ちゃんを書くのが楽しくなってきた記憶が。こちらこそ何回も読んでもらえて嬉しいですよ〜(^o^) (2017年8月28日 22時) (
レス) id: 7260e5273a (このIDを非表示/違反報告)
まりママ(プロフ) - 久しぶりに翔ちゃんのお話読ませていただきました。のぞみさんが友達と同姓同名でビックリしましたが(笑)読ませてもらった後、幸せな気持ちになります。何回も読んじゃいます。ありがとうございます。 (2017年8月28日 21時) (レス) id: 8aad19abd9 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - しょうこさん» 最後までお付き合いありがとうございました。はいっ、翔さんストーリー、実はあるお話の続編がまだあるんです。ハピネスが終わったら披露しますね♪大好き、だなんて感激です(*^_^*)こちらこそありがとうございました。 (2014年5月3日 22時) (レス) id: a19ae85936 (このIDを非表示/違反報告)
しょうこ(プロフ) - 終わっちゃったー(T_T) 翔さん大好きなので、残念です(>_<) かこさんが書く翔さんの小説、大好きです!! また、翔さんストーリーアップしてくださるのを楽しみに待ってます(^o^) お疲れ様でしたm(__)m (2014年4月27日 14時) (レス) id: a3f7ff901d (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - ミーちゃんさん» ありがとうございますー(*^_^*)いつもありがとうございます♪もう一つ、翔ちゃんストーリーの続編を予定してますのでいずれアップしますね。どうぞこれからもよろしくお願いします<(_ _)> (2014年4月26日 21時) (レス) id: a19ae85936 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2014年4月24日 14時
