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43. 悪くない縁 ページ43

「....(苦笑)私とやりあうなんて。
  たいしたアイドルっ(笑)」

「そっちこそ。
ホント信じらんねぇ奴っ(笑)」



そう言って。
すっと私の前に櫻井さんは
右手を差し出してくる。





「....何よ、これ?」

「俺らさ、いい友達に
なれると思わね?(笑)」






と..友達...?....





「...どっ、どうかなーっ?!
 イイ人紹介してくれるなら
 なってあげてもいいけど?!」




....ヤ、ヤダっ...もしかして。
似たような事感じてたの...?

思わず動揺してうわずる声。




そんな私に
気づいているのかいないのか。
櫻井さんは苦笑しながら
言葉を続ける。




「それかよっ(苦笑)
....考えとくわ。
何はともあれ。よろしくな。
A...ちゃん」




きっとキメてる
つもりなんだろうけど。

やっぱり少し赤い顔。
たどたどしく呼んだ私の名前。

一生懸命口にしたのが
あからさまで。



その瞬間。
また噴き出してしまってた私。




「プッ(爆)」

「なっ 何だよっ?!」



ちょっぴりきまりが悪そうに
あせる櫻井さん。




「(笑)早く”ちゃん”
取ってよね、”翔”っ!
翔からそう呼ばれるの
ホント気持ち悪いからっ(笑)」



答えながら。
差し出された手、力いっぱい
パシンッと叩き合わせてた。



「....努力する(><)」

「(苦笑)ヘタレーっ」

「っるせーっ」

「あはは♪」





そうして。交わし合った握手。


目の前の翔の笑顔に。
なんだかつられて。
私まで思わず笑顔に
なってしまってた。







全然甘くなんてない。

まだいまいち
2飲み込めてない関係。


ずっと合コン中心の世界にいた私には。
こんなカテゴリーの男の人は初めてで。

おまけに。友達は友達でも
”悪友”って感じだけど。



何か新しい窓が一つ開けた、
そんな感覚。




と同時に。





こんな縁も悪くないかも、なんて。


そんなふうに思ってる自分にも
この夜、驚いていたんだ。

44. 始まった関係 <S side>→←42. 引かない二人



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かこ(プロフ) - まゆかさん» ありがとうございます(^^)翔ちゃんだからこそ、予想外のお相手との恋をしてもらいたくて書き始めた作品です。どうぞ最後まで(^^) (2014年4月20日 8時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - モノクロ@ニノらぶさん» お!読んだことあり?今回はこの勢いのままこの2人の続編もいっちゃおうかと考えてます。こちらも寒いよー(><)いっぱいキュンキュンしてもらってあったかくなってほしいわん♪ (2014年4月20日 8時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
まゆか(プロフ) - 面白いですねぇ~(⌒‐⌒)続きが楽しみです♪頑張って下さい! (2014年4月13日 23時) (レス) id: a085fcb7de (このIDを非表示/違反報告)
モノクロ@ニノらぶ - かこさん!新作ありがとうございます♪ 次、これがいいなぁーって思ってたところでぶっこまれてめちゃくちゃ嬉しかったです笑 春ですね、北海道雪降りましたが笑笑 今回もきゅんきゅんさせていただきます(^^) (2014年4月13日 20時) (レス) id: 9a4b8c823e (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - みぃさん» こんにちは♪わ!うれしいお言葉!私にとってもこの作品は革命的なストーリーで(笑)。自分変換、ときめきますよね。思う存分楽しんでくださいー♪ (2014年4月13日 10時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かこ | 作成日時:2014年4月11日 14時

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