38. 提案 <S side> ページ38
「じゃ」
挨拶して。カートの中の物
戻していこうと動きかけたその時。
つぶやくように言いかけた彼女。
「.....鍋」
「え?」
「私も鍋。作るんですけど
よかったら食べます?」
「....え、えっ?!(驚)」
あの夜と同じくらい。
いや、それ以上に予期せぬ誘いに。
思わず一歩後ずさりしちまって。
カートに背中をぶつける始末★
「え、え?!」
「いつも1人でするから。
作り慣れてはいるから
そんな変な味には
ならないと思うけど。
それでもよかったら」
「う...うんっ。あ、じゃあ。
今日は俺んちでどう?」
「えっ?!」
即返事で提案したら。
今度は驚いたのは彼女の方。
「あ(笑) 前にも言ったけど。
君みてぇな強烈な女性には俺、
全く興味ねぇから安心して。
心配ご無用っ。
サクライショウ29歳、
誓って言うわ」
インディアンの宣誓ポーズみてぇに。
顔の横で。パーの手開き立てて
ちょっぴりおどけてみたら。
次の瞬間。上からすかさず
足を踏まれた。
「★痛っ!ちょっ、
何すんっ...(怒)」
「ほんっとデリカシーのない男っ(怒)
それはこっちのセリフですっ!!
大体そんな忙しいくせに。
女性を招待できるような
綺麗な部屋なわけ?
私、汚い所で食事なんて
できないんだからっ」
「今日も減らねぇ口だな(苦笑)」
「何か言った?!(怒)」
「いえいえっ 何もっ...じゃ」
「あっ....」
北田さんのかごから。
さっきの鶏肉をサッと奪って。
カートごと会計へと向かう。
ごちそうになりっぱなしっつのも
何だし。
正直、北田さんちでまた
小間使いさせられんのは
ごめんだし。
俺の陣地なら彼女も
多少はおとなしいかな
なんて思って先手
打ったつもり...だけど。
やべっ★ 部屋、あんま
片付いてねぇんだよな(><)
入ったらまず。
ソファの上にほったらかしの服を
全部寝室に放り込んで。
テーブルの上に積んだ
本や資料、床にどかして。
....でもどーせ何やったって。
厳しい突っ込み
入んだろうけど....(><)
久しぶりに会ったってのに。
今日も相変わらず小憎らしいな(><)
....でも。また面白しれぇ時間に
なりそだな、なんて。
不思議とそんなふうに思って。
まだ少し痛む足で。
妙に軽やかにレジに並ぶ
自分がいたんだ。
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かこ(プロフ) - まゆかさん» ありがとうございます(^^)翔ちゃんだからこそ、予想外のお相手との恋をしてもらいたくて書き始めた作品です。どうぞ最後まで(^^) (2014年4月20日 8時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - モノクロ@ニノらぶさん» お!読んだことあり?今回はこの勢いのままこの2人の続編もいっちゃおうかと考えてます。こちらも寒いよー(><)いっぱいキュンキュンしてもらってあったかくなってほしいわん♪ (2014年4月20日 8時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
まゆか(プロフ) - 面白いですねぇ~(⌒‐⌒)続きが楽しみです♪頑張って下さい! (2014年4月13日 23時) (レス) id: a085fcb7de (このIDを非表示/違反報告)
モノクロ@ニノらぶ - かこさん!新作ありがとうございます♪ 次、これがいいなぁーって思ってたところでぶっこまれてめちゃくちゃ嬉しかったです笑 春ですね、北海道雪降りましたが笑笑 今回もきゅんきゅんさせていただきます(^^) (2014年4月13日 20時) (レス) id: 9a4b8c823e (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - みぃさん» こんにちは♪わ!うれしいお言葉!私にとってもこの作品は革命的なストーリーで(笑)。自分変換、ときめきますよね。思う存分楽しんでくださいー♪ (2014年4月13日 10時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かこ | 作成日時:2014年4月11日 14時