33. 和らぐ空気 <S side> ページ33
「どうぞ」
「....いただきます」
程なくして食卓に並んだ料理の数々。
肉じゃが、煮魚。味噌汁に白いご飯。
それにおひたしまで。
余りの空腹に。
手を合わせた瞬間
がっついてしまった。
「....うっめ....ぇ(*^^*)」
これまた予想に反して。
どれも絶妙な味加減ですげぇうまい。
その時。俺を見つめている
北田さんと目が合った。
「....あ...上手なんだ、料理」
「いえ。基本苦手です。
合コンではさも得意なように
話してますけど。
でもこのメニューだけは
得意なんです。
男性ウケのいい品だし。」
....またこれかよ...(><)
ホントもったいねぇな。
性格良ければ完璧なのに★
「それに...」
その時。あきれかけた俺に
もう視線は向けずに。
言葉を続けかけた彼女。
「母の、得意料理だったから...」
....お母さん?
過去形で。
そんな顔するってことは
もう亡くなってる....?
いつもの強気な、
冷静な顔じゃなくて。
取り繕って作った
猫の顔でもなくて。
なんだか。素の彼女を
垣間見た気がして。
妙にこっちが
ドギマギしてしまって。
それ以上踏み込めなかった。
何も言えずに。
黙々と俺は飯、食い続けてた。
俺らの間を流れる空気は。
相変わらず微妙で。
まだまだ硬さは
取れねぇ感じだったけど。
少しずつ。やわらかくなって
きているように思えた。
....それが儚い幻想だって。
この後すぐに思い知らされることに
なるんだけど...
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かこ(プロフ) - まゆかさん» ありがとうございます(^^)翔ちゃんだからこそ、予想外のお相手との恋をしてもらいたくて書き始めた作品です。どうぞ最後まで(^^) (2014年4月20日 8時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - モノクロ@ニノらぶさん» お!読んだことあり?今回はこの勢いのままこの2人の続編もいっちゃおうかと考えてます。こちらも寒いよー(><)いっぱいキュンキュンしてもらってあったかくなってほしいわん♪ (2014年4月20日 8時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
まゆか(プロフ) - 面白いですねぇ~(⌒‐⌒)続きが楽しみです♪頑張って下さい! (2014年4月13日 23時) (レス) id: a085fcb7de (このIDを非表示/違反報告)
モノクロ@ニノらぶ - かこさん!新作ありがとうございます♪ 次、これがいいなぁーって思ってたところでぶっこまれてめちゃくちゃ嬉しかったです笑 春ですね、北海道雪降りましたが笑笑 今回もきゅんきゅんさせていただきます(^^) (2014年4月13日 20時) (レス) id: 9a4b8c823e (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - みぃさん» こんにちは♪わ!うれしいお言葉!私にとってもこの作品は革命的なストーリーで(笑)。自分変換、ときめきますよね。思う存分楽しんでくださいー♪ (2014年4月13日 10時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かこ | 作成日時:2014年4月11日 14時