箒星 【Sho Sakurai】 第１章

11. 策にはまる＜S side＞ ページ11

個室のドアを開けた瞬間。

思ってもみなかった光景に
思わず目パチクリさせて茫然....



なんだこれ... 女の子？！
聞いてねぇぞっ(＞＜)

これって。まさか....合コン？！




しかも。すぐに”俺”だって
バレたみてぇで。
ざわめき始める女性たち。

思わず反射的に笑顔で
一礼してしまう。




...嗚呼、悲しき我が習性...(＞＜)






次の瞬間。ハッと我に返って。
急いで優太を探したら。

向こうから声をかけてきた。


申し訳なさそうな表情で
手をあげてる。

それを機に。雅樹たちに
次々に声をかけられ。

あ。加藤先輩。と思った瞬間
先輩が立ち上がって
俺を皆に紹介し始めた。







...つまり。
俺はハメられた...？

人寄せパンダ。
みてぇなもんなのか...？




きっと優太も。加藤先輩の押しに
逆らえなかったんだろうなぁ...



...しょうがねぇな。
今夜だけは。付き合ってやっか。

実際先輩とも数年ぶりの再会だし。
優太や雅樹たちとも。
この機会を逃したら
またいつ会えるかわかんねぇし。



大体こんな場所で。
俺に本気で向かってくる
女性なんていねぇだろうし(苦笑)。






それに...家にいたって。
のぞみを待ってしまうだけだから...

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